出場時間「0分」の元G大阪ファン・ウィジョ…強力FW加入に「監督の起用意思なし」の評価のワケ

元ガンバ大阪の韓国代表FWファン・ウィジョ(31)が、所属するノッティンガム・フォレストでさらに立場を狭めている。

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欧州移籍市場専門家のファブリツィオ・ロマーノ氏が8月30日までに報じたところによると、ファン・ウィジョが所属するフォレストがベルギー代表FWミシー・バチュアイ(28、フェネルバフチェ)の獲得に近づいているという。

今年1月からバチュアイ獲得を推進していたフォレストは、いよいよ契約に成功すると見られている。

バチュアイは自国のスタンダール・リエージュでプロデビュー後、マルセイユを経て2016年にイングランド・プレミアリーグの名門チェルシーに加入した。

ただ、加入後はドルトムントやバレンシア、クリスタル・パレス、ベジクタシュなどレンタルで転々とする生活が続き、期待以上の活躍は見せられなかった。そして昨年、フェネルバフチェに完全移籍し、リーグ戦19試合12ゴールの大活躍を披露した。

「ファン・ウィジョを起用する意思がない」

バチュアイがフォレストに加入するとなれば、ファン・ウィジョの出場時間はさらに減るしかない。

ファン・ウィジョはすでに開幕した2023-2024シーズンのプレミアリーグにおいて、第3節終了時点まで1分もプレーしていない。第2節のシェフィールド・ユナイテッド戦、第3節のマンチェスター・ユナイテッド戦ではベンチ入りするも、出場機会を与えられることはなかった。

また、本日(31日)行われたバーンリーとのカラバオ・カップ2回戦でもベンチ入りしたが、やはりピッチに立つことはなかった。

現在のフォレストの攻撃陣において、ファン・ウィジョの立場は「3番手」だ。

主力に最も近い選手は、リーグ戦開幕3連続ゴールと好調のナイジェリア代表FWタイウォ・アウォニイ(26)だ。そして、彼と交代して出場するストライカーがウェールズ代表FWブレナン・ジョンソン(22)だ。

フォレストは1トップをベースとした3-4-3のフォーメーションを主に用いる。ストライカーはたった一人しかプレーすることができない。

そこにバチュアイが加わるとなれば、フォレストを率いるスティーヴ・クーパー監督は、アウォニイ、バチュアイ、ジョンソンのストライカー3人を幅広く活用するはずだ。

バチュアイを獲得するということは、事実上、ファン・ウィジョを起用する意思がないということとみなさなければならない。

ただでさえ立場の狭いファン・ウィジョのフォレスト生活が、今後さらに厳しくなる可能性が高い。

ファン・ウィジョ

ファン・ウィジョは昨年、フランスのボルドーを離れてフォレストに移籍したが、加入直後すぐにギリシャのオリンピアコスへレンタル移籍した。

だが、オリンピアコスでも定着することができず、今冬に韓国Kリーグ1(1部)のFCソウルに短期レンタルで加入。約3カ月の短期間ではあったが、リーグ戦18試合で4ゴールを記録し、今夏にフォレストへと戻った。

ところが期待とは裏腹に、ファン・ウィジョのプレミアリーグ挑戦はますます厳しいものとなっている。

現在の雰囲気であれば、この先ファン・ウィジョに割り当てられる出場時間はほとんどないといっても過言ではない。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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