日本サッカー界がパリ・サンジェルマンやバイエルン・ミュンヘンの来日で沸くなか、お隣・韓国でも国内最大級のスポーテインメント(スポーツ+エンターテインメント)イベントが開催される。
韓国では来る7月27日、ソウルワールドカップ競技場で「Coupang Playシリーズ」第1戦のチームKリーグ(Kリーグ選抜)対アトレティコ・マドリードが開催される。
主催はKリーグデジタル独占中継放送会社のCoupang Play(クーパン・プレイ)だ。
Coupang PlayはOTT(オーバー・ザ・トップ)コンテンツ企業としての特性をフル活用し、スポーツとエンタメが融合した一大イベントを準備している。ただし、今回の試合は普通のスポーツイベントとは差別化が図られている。
まず、ファンが会場に入場するまで絶えず五感が刺激されるような空間設計を準備し、「ファン体験(ファン・エクスペリエンス)」を極大化した。
試合前日と当日、ソウルワールドカップ競技場は巨大な“祭りの空間”に変貌する。
また、会場内に設置されるファンパークでは、関係会社Coupang Eats(クーパン・イーツ)との協力でアプリを通じて注文できるフードゾーンに10%割引を入れるなど、ディテールにもこだわっている。
チームKリーグもファンパーク内にブースを設け、ユニホームやグッズ販売、記念品プレゼント、体験型イベントを実施する予定だ。
試合そのものより、場内の座席に座るまでにファンが経験できるさまざまな楽しさが強調される傾向に合わせて、会場周辺一帯を祭りの空間として飾ったのだ。
「Coupang Playシリーズ」は単なる海外チームの招待試合以上の意味を持つ。スポーツが大衆の注目を集めるために必要な点を攻略し、超大型ショーへと進化している。
実際、チームKリーグ対アトレティコのハーフタイムではK-POPガールズグループ(G)-IDLE(ジー・アイドゥル)が公演を披露。
試合終了後にも、歌手ヨンタク、K-POPボーイズグループMONSTA X(モンスタエックス)のユニットのショヌ&ヒョンウォン、SHINee(シャイニー)のテミンによる約30分間の大型コンサートが行われる。
米NFLのスーパーボウルを彷彿とさせる華やかなステージで、サッカーとエンターテインメントのクロスオーバーが期待できる。
今季のKリーグデジタル独占中継とともに、「クープル・ピック」を通じてサッカーとエンタメの融合を試みたCoupang Playが、今回は超大型ショーを企画したわけだ。
今回の試合はKリーグの中断期間に開催されるが、選手たちにとっても羨望の試合となっている。
チームKリーグへの選出は「Kリーグ代表に選ばれた」という意味として受け入れられ、特に大田(テジョン)ハナシチズンのアゼルバイジャン代表DFアントン・クリボチュク(24)は自身のSNSを通じてチームKリーグ選出をアピールしていた。
今年の「Coupang Playシリーズ」は全3試合が行われる。
27日のチームKリーグ対アトレティコを皮切りに、30日に第2戦としてソウルワールドカップ競技場でマンチェスター・シティ対アトレティコ、8月3日に第3戦として釜山(プサン)アジアド主競技場でPSG対全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが開催される。
単なるスポーツイベントを越えて“スポーテインメント・イベント”に進化した「Coupang Playシリーズ」が、韓国サッカーファンにどのような試合を披露するのか楽しみに期待したい。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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