待望のプレミアリーグ挑戦を控え、“私生活暴露”問題に巻き込まれたサッカー韓国代表FWファン・ウィジョ（30）。彼は警察の取り調べを受けたあと、7月2日に韓国を発った。
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Kリーグ1（1部）・FCソウルへの短期ローンを終え、所属元のノッティンガム・フォレストに合流するファン・ウィジョだが、現地では彼に関するニュースはほぼ出ていない。
ファン・ウィジョは6月24日の水原三星（スウォン・サムスン）ブルーウィングスとのアウェー戦後、チームメイトやファンと別れの挨拶を交わした。
ところが翌日、ネット上には「ファン・ウィジョの昔の恋人」と主張する人物A氏が登場したことで、感動ムードは一気に消え去った。性的関係を匂わせる映像や写真を流布するだけでなく、ファン・ウィジョが複数の女性を精神的に虐待し、映像と写真を収集していたと暴露したことで、大きな波紋を呼んだ。
ファン・ウィジョは直ちに「事実無根」と否定。弁護人を選任し、A氏を情報通信網法上の名誉毀損と、性暴行処罰法上の撮影物などを利用した脅迫・強要疑惑で警察に告訴した。
彼のマネジメントを担当するUJ sportsは当時、本紙『スポーツソウル』に「ファン・ウィジョは昨年11月、オリンピアコス（ギリシャ）にローンで所属していた時、携帯電話を盗まれたことがある」とし、「5月に（拾得者から）脅迫性のDMを受け取ったことがある」と明かしていた。この事件はソウル城東（ソンドン）警察に被害届が受理されたあと、サイバー捜査課に移管されることとなった。
法曹界では、ファン・ウィジョの映像などに違法性がないため、出国禁止措置を取られずに所属元のチームに戻ったと見ている。本件のカギは問題のA氏を探し出すことだが、利用されていたSNSの業者は海外企業なので、IPアドレスの追跡などで協力を求めることも長い期間がかかるという。
大きな災難に見舞われたファン・ウィジョだが、今後は従来の計画通りNフォレストでプレーする見通しだ。しかし、現地では彼に関する話は出ていない。
Nフォレストは7月4日、公式ホームページのメインニュースで、指導者として学ぶためにクラブを離れていたスティーブン・リード元監督代行が、1軍コーチに戻ったと報告している。そして『インディペンデント』などの英メディアも、監督・コーチ陣に関する情報しか伝えていない。
移籍市場を扱ったノッティンガムの地域紙でも、ファン・ウィジョの名はなかった。『ノッティンガム・ポスト』は「ノッティンガムはモロッコ代表ソフィアン・アムラバトに関心を持っている」と報じている。
実際、Nフォレストは昨年、プレミアに残留する過程で攻撃よりも守備に難を抱えていただけに、守備陣の補強に関心が高いようだ。同メディアは続けて「クーパー監督は、昨シーズンにローンでプレーしたレナン・ロディの完全獲得を熱望している。（所属元の）アトレティコ・マドリードのDFである彼は、ノッティンガムのプレミア残留に貢献したと」としている。また『チーム・トーク』は「ノッティンガムが元アーセナルのDFコンスタンティノス・マブロパノス（シュトゥットガルト）をスカウトレーダー網に置いた」と話した。
Nフォレストには現在、クリス・ウッド、ブレナン・ジョンソン、タイウォ・アウォニイなど代表クラスのFWが揃っているため、ファン・ウィジョがクーパー監督の目に留まり、戦力に含まれるかは未知数だ。
ヨーロッパでの生存競争を控え、思わぬトラブルに巻き込まれたファン・ウィジョにとって、特に厳しい夏となる見通しだ。
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