U-17韓国代表率いるビョン・ソンファン監督が、アジア王者を懸けた運命の“韓日戦”へ悲壮な決意を伝えた。
韓国は6月29日(日本時間)、タイのパトゥム・ターニー・スタジアムで行われたU-17アジアカップ準決勝でウズベキスタンに1-0で勝利。これで2014年大会以来の決勝に駒を進め、2002年大会以来21年ぶりの優勝へ日本と対戦することになった。
韓国サッカー協会(KFA)によると、ビョン監督は準決勝の試合後インタビューで「どんな言葉でも表現できないほど、本当に嬉しい気持ちだ。今日の試合は大変だった。内容と結果の両方を充実させるには体力的に問題があった」とコメント。
「主力選手たちのコンディションが正常ではなく、病院で治療を受けて試合に投入された選手もいる。さまざまな困難のなかで、選手たちは自分の役割を忠実に果たしてくれた。それによって、本当に大きな勝利を収めることができた」と選手を労った。
韓国は昨年10月のアジアカップ予選でウズベキスタンに2-3の逆転負けを喫した苦い記憶があった。「監督は戦略と戦術以外でどうすれば選手にモチベーションを与えられるか悩むものだ」というビョン監督は、大会初戦前に選手との間であったエピソードを打ち明けた。
「実は今大会初戦(カタール戦)の前日、予選でウズベキスタンに敗れたその日の未明に私が感じた感情を書いた日記を初めて選手たちに公開した。あまりに凄絶な内容で、とても胸が痛む内容だった。二度と経験したくない気持ちを日記に書いた内容を、選手たちにミーティングの時間に見せた」
「準決勝でウズベキスタンが上がってくることを切望していた。そして、ウズベキスタンと運命のようなマッチアップを果たした。絶対に負けないという気持ちで選手たちと一丸になり、結果を作り出した」
決勝は宿命のライバル対決。史上最多4回目の優勝を狙う日本との激突だ。前回の2018年大会を制した日本はディフェンディングチャンピオンとして2連覇に挑む。決勝の舞台での“韓日戦”はやはり双方にとって負担になるものだ。
ビョン監督は現在のチームに足りない点について、「自分たちの得意なプレーをより上手くすることが重要だ」と強調すると、日本との決勝に向けて「“韓日戦”は技術や戦略以外の部分によって試合結果を買える状況が非常に多い」とし、次のように続けた。
「昨年の今頃、日本と親善試合を行った。当時は我々が敗れた。今大会が行われる前に私が夢見たストーリーは、ベスト4でウズベキスタンと対戦し、決勝で日本と対戦するというものだった。それが現実になった。7月2日に行われる決勝はより熾烈な試合になるのではないかと個人的に考えている。負けたいという気持ちは一つもない」
来る7月2日の決勝までは中2日しかない。「両チームとも同じ条件だ。最後の6試合目の試合を残している。若い17歳の選手たちにとって厳しい日程であることは確かだ。2日は回復するにおいて決して長くない時間だ」と日程面の厳しさを語ったビョン監督は、「両チームともすでに、戦略的に露出している部分がある。そのため、誰がより回復にフォーカスを合わせ、より回復を勧められるかによって、試合結果も変わるのではないかと思う」と伝えた。
なお、韓国は優勝すれば歴代優勝回数で日本と同じ3回に並ぶことになる。はたして21年ぶりの戴冠を成し遂げることができるのか、運命の“韓日戦”に注目したいところだ。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ