日韓代表選手が所属するイングランド・プレミアリーグのチームが、夏の韓国ツアー中止を発表した。
ウォルヴァーハンプトン(以下、ウルブス)は6月29日(日本時間)、公式SNSなどを通じて「非常に残念なことに、我々は来月からプレシーズンの日程を消化しようとしていた韓国ツアーを中断するという事実を知らせる。プロモーターが財政及び物流義務を履行しなかったため、中止という決定を下すことになった」と発表した。
韓国代表FWファン・ヒチャン(27)や、スイスのグラスホッパーからレンタル復帰した日本代表MF川辺駿(27)などが所属するウルブスは、7月下旬に韓国を訪問し、同月26日に水原(スウォン)ワールドカップ競技場でセルティック、29日に仁川(インチョン)アジアド主競技場でローマと親善試合を開催する予定だった。
ローマもウルブスと対戦した後、8月1日に仁川ユナイテッドと対戦する予定だった。
ただ、今回のウルブス訪韓中止によって、両チームの日程が大きく変動するものとみられる。実際、現地ではすでにローマの訪韓中止の報道も出ている。
ウルブスは中止の経緯について、「ツアー代理店の業務が遅れ、チケット販売が始まっていない点などを考慮し、ツアー日程を撤回することに決めた」と、プロモーターの不手際があったことを説明。
「韓国ツアーはクラブの記念碑的なスケジュールで、韓国サッカーファンから大きな期待を受けていたが、約束を守れなくなり非常に失望した。今回のツアーを待っていたパートナー業者だけでなく、ファン・ヒチャンやファンが感じる失望感に共感する。惨憺たる気持ちだ」と、強い遺憾の意を示した。
ちなみにウルブスのほかでは、ナポリとマジョルカも今夏の韓国ツアーを計画していたが、国内Kリーグ1(1部)と日程が重複するため韓国プロサッカー連盟の許可が下りず中止となっていた。
なおそれ以外では、7月27日にアトレティコ・マドリード対チームKリーグ、30日にアトレティコ対マンチェスター・シティがそれぞれソウルワールドカップ競技場で行われる予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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