ベストメンバーで挑むサッカー韓国代表の“2列目”は、現状維持のままか、変化させるのか。
サッカー韓国代表は11月14日22時、レバノンのカミーユ・シャモン・シティ・スタジアムで行われるカタールW杯アジア2次予選・第4戦で、レバノンと遠征試合を行う。
韓国は現在、2勝1分(勝ち点7)でグループ首位だが、得失点差で2位の北朝鮮(勝ち点7)、3位レバノン(勝ち点6)の追撃を振り切るためにも勝利が必要だ。
レバノンはFIFAランキング91位で、韓国(39位)よりも格下と評価されるが、ホームでの対戦成績は1勝2分1敗と互角だ。
そもそもベント監督は、ベスト11に大きな変化を与えない監督として知られている。重要な試合では、さらにその傾向が強まるのがベント監督の哲学だ。
親善試合だった9月のジョージア戦では3-5-2を、8-0で勝利したスリランカ戦では4-1-4-1を使用した。しかし重要な試合では信頼性の高い4-1-3-2を採用している。
ファン・ウィジョ(ジロンダン・ボルドー)とソン・フンミン(トッテナム)を最前線に置き、2列目はナ・サンホ(FC東京)、ファン・インボム(バンクーバー)、イ・ジェソン(キール)が配置される。
彼らは2次予選・第1戦のトルクメニスタン戦、第3戦の北朝鮮戦でも並んで先発ラインナップに名を連ねた。マルチプレイ能力が優れた3人に、ベント監督は大きな信頼を寄せている。
問題は、2列目を担う3人の最近のパフォーマンスが期待ほどではないという点だ。
トルクメニスタン戦でナ・サンホはゴールを決めたが、全体的に攻撃の活路を開くことはできなかった。最前線で孤立したファン・ウィジョとソン・フンミンが、何度も2列目に下がってボールを受け取るシーンが目についた。
特に、ファン・インボムに対する批判の目はさらに強まる様子だ。10月に平壌(ピョンヤン)で行われた北朝鮮戦では、彼らが出場した前半に相手から押された。豪華な攻撃陣を誇るベント・コリアだが、スリランカ戦を除けば大量得点を記録した試合はない。
ある意味、変化が必要な時点だ。
韓国に2列目の人材が多い。負傷から復帰し、10月のAマッチから合流したテクニシャンのナム・テヒ(アル・サッド)は、最も有力な選択肢だろう。
9月のAマッチで6カ月ぶりに代表復帰したクォン・チャンフン(フライブルク)もいる。クォン・チャンフンは去る2015年9月、ロシアW杯アジア2次予選のレバノン戦で韓国が3-0で勝利した際、唯一のフィールドゴールを決めた良い記憶も持っている。
所属チームだけでなく、UEFAチャンピオンズリーグでも存在感を示しているイ・ガンイン(バレンシア)とファン・ヒチャン(ザルツブルク)も、ベント監督の呼びかけを待っているところだ。
レバノン戦はアジア2次予選の分水嶺となる試合ではあるが、勝利のためには変化も悪くない。11月19日に予定されたブラジルとの対戦は親善試合であるため、レバノン戦に全力を注げる利点もある。
前へ
次へ