U-20ワールドカップ最大のサプライズ・スターはU-20韓国代表のキャプテンだった。
ウルグアイの優勝に終わったU-20ワールドカップにおいて、3ゴール4アシストの大活躍を披露したMFイ・スンウォン(20、江原FC)がブロンズボールを受賞した。
イ・スンウォンは6月12日(日本時間)、アルゼンチン・ラプラタのエスタディオ・シウダ・デ・ラ・プラタで行われたU-20ワールドカップ3位決定戦が終了した後、ブロンズボール受賞者として表彰された。
ブロンズボールは大会MVPのゴールデンボール、2位に当たるシルバーボールに続き、大会参加選手全体で3番目に優れた活躍をしたと認められた選手に贈られる賞だ。
ゴールデンボールはイタリアのMFチェーザレ・カサデイ(20、チェルシーU-21)、シルバーボールはウルグアイのDFアラン・マトゥーロ(18、ジェノア)が受賞した。
イ・スンウォンは今大会、キム・ウンジュン監督率いるU-20韓国代表のキャプテンを務め、4位入賞に大きく貢献した。
フリーキックやコーナーキックでは正確なキックで4つのアシストを記録し、自身もPKで2点、フィールドゴールで1点をマークした。チーム内で最も多くのスコアポイント(ゴール+アシスト)を記録した選手だった。
4年前の2019年U-20ワールドカップで韓国を準優勝に導いたMFイ・ガンイン(22、マジョルカ)が記録した2ゴール4アシストよりも多い数字だった。
大会前まで、イ・スンウォンは“知る人ぞ知る”選手だった。今年3月のU-20アジアカップを通じてチームの中核に位置付けられた選手だが、U-20韓国代表を知らない人々の間ではたとえ韓国国内でも無名に過ぎなかった。
何より、イ・スンウォンは所属する江原(カンウォン)FCでまだプロデビューも果たしていない。それだけに、人々がイ・スンウォンの存在を知らないのも無理はなかった。
ところが、今大会を通じてイ・スンウォンは世代屈指の有望株に浮上した。
江原率いるチェ・ヨンス監督は、「ともに練習する時間は多くなかったが、選手の長所を見た。江原の新たな攻撃となりそうだ。危険な地域でのサッカーセンスと創意力に優れている。相手が予測できないパスができる。運動量も12kmに到達するので、パートナーが支えてくれれば大丈夫だろう」とし、イ・スンウォンが復帰した際にはチームの中核として活用する考えを表していた。
なお、U-20韓国代表は3位決定戦でイスラエルに1-3で敗れ、惜しくもメダル獲得とはならなかった。
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