フィギュア中国大会で6位に沈んだ韓国チャ・ジュンファン、乗り越えるべき試練とは

韓国フィギュアスケート界の新星、チャ・ジュンファン(18)の不振が長引いている。

11月9日に中国・重慶で行われたISUグランプリシリーズ第4戦のカップ・オブ・チャイナで、チャ・ジュンファンはショートプログラム69.40点、フリー演技152.86点を獲得し、合計222.26点で12人中6位となった。

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今シーズン最高得点ではあるが、昨シーズンのグランプリファイナルで記録した自己ベストの263.49点から大きく点を落としたところを見ると、チャ・ジュンファン自身も納得できてはいないだろう。

今大会のショートプログラムで、チャ・ジュンファンは2度ジャンプを失敗し11位に沈んだ。演技終了直後に肩を落とした様子が、彼の現状を表しているようだった。

フリー演技では挑戦を避け、現実的な選択を取った。『The Fire Within』を選曲したチャ・ジュンファンは、今シーズンから取り組んでいる4回転フリップの代わりに、難易度の低い4回転トウループを選んだ。

ミスなく着氷できたものの、回転数不足と判定され完璧なジャンプとみなされなかった。以降も不安定な着氷や回転数不足により減点したが、8位に落ち込んだ3週間前の第1戦よりも2つ順位を上げた6位となった点が、唯一の救いだろう。

チャ・ジュンファン

チャ・ジュンファンは昨シーズン、全盛期を迎えた。シニアグランプリの2大会でどちらも銅メダルを獲得し、上位6人のみが出場できるファイナルでも銅メダルで表彰台に上がった。

しかし、新年に入り不振に陥った。2月にアメリカ・アナハイムで行われた四大陸選手権では乱調でフリー演技6位となると、3月に日本・埼玉で行われた世界選手権予選では19位まで順位を大きく落とした。

その後、名誉挽回を誓って新シーズンに乗り出したものの、第1戦は219.67点、今回の第4戦では222.26点と、未だ足踏み状態だ。

今、男子フィギュアは“2強時代”だ。

オリンピック2連覇を果たした日本のスター羽生結弦と、世界選手権2連覇中のアメリカのネイサン・チェンがどちらも300点を叩き出し、過去最高の争いを繰り広げている。ロシアの新星が登場して世代交代の波が来ている女子シングルとは、まったく異なる様相だ。

羽生とチェンを除く他の選手は混戦状態にあり、チャ・ジュンファンも復調すれば上位に戻る可能性も高い。

しかし、足に合うブーツが見つからない問題に加えて、最近では4回転ジャンプの連続ミスによって自信を喪失しており、チャ・ジュンファンの苦戦は続きそうだ。18歳の韓国フィギュア界の新星が、試練にぶつかっている。

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