“韓国の至宝”がまたしても古巣キラーぶりを発揮した。
韓国代表MFイ・ガンイン(22、マジョルカ)は5月26日(日本時間)、本拠地ビジット・マジョルカ・エスタディで行われたバレンシアとのラ・リーガ第36節で先発出場し、決勝ゴールをアシストする活躍でチームを1-0の勝利に導いた。
この日、イ・ガンインは3-4-2-1の左ウィングバックでスタートした。普段は左サイドハーフや攻撃的MFなど2列目を主戦場とするイ・ガンインだが、一列下げた慣れないポジションでも自らの役割を上手く果たした。
ただ、前半から鋭いクロスなど創造性のあるパスでチャンスを演出しながらも、味方が得点につなげられず、両者無得点でハーフタイムを迎えた。
後半に入り、イ・ガンインはポジションを中央に移すと、プレーメイカーとしてマジョルカの攻撃をけん引する役割を見事に果たした。そして後半19分、正確なクロスでコソボ代表FWヴェダト・ムリキ(29)の決勝ゴールをアシストした。
当時、ペナルティボックス左側に流れてスペイン人DFハウメ・コスタ(35)からパスを受けると、ファーサイドでフリーとなっていたムリキに正確無比なクロスを上げた。最後、ムリキは頭で合わせるだけだった。
ムリキの決定力も優れていたが、何よりイ・ガンインのクロスの精度が際立っていた。ムリキは得点直後、イ・ガンインと抱擁して喜ぶなど感謝の気持ちを表していた。
イ・ガンインはバレンシア戦でドリブルを4回成功させたほか、キーパス数3回を記録するなど相手守備を苦しめ、後半38分にスペイン人MFアントニオ・サンチェス(26)との交代でベンチに下がった。
交代時には相手のウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニ(36)が後ろから押すなど、神経質な行動を見せたりもしたが、イ・ガンインはこれに反応することなく、平然とした様子でピッチを後にした。
今回のアシストにより、イ・ガンインは今季ラ・リーガの成績を35試合6ゴール5アシストとした。
かつてバレンシアにユース時代から約10年間在籍したイ・ガンインだが、2021年夏に契約解除してマジョルカに加入以降は“古巣キラー”ぶりを発揮している。昨年10月の第11節では決勝点となる逆転ゴールを記録し、2021年10月の対戦時も1アシストをマークしていた。
なお、すでに1部残留を確定しているマジョルカは、第36節を終えて13勝8分15敗の勝ち点47で11位とした。
マジョルカは次戦、来る29日に敵地カンプ・ノウでバルセロナとラ・リーガ第37節を戦う。
(記事提供=OSEN)
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