ナポリをセリエA王者に導いた韓国代表DFキム・ミンジェ(26)に対するマンチェスター・ユナイテッドの求愛は明らかだ。
イギリスメディア『ザ・サン』が5月21日までに報じたところによると、マンチェスター・Uはキム・ミンジェ獲得に関してナポリと原則的に合意したという。
マンチェスター・Uはバイアウトに当たる5600万ポンド(日本円=約96億円)を支給し、キム・ミンジェを迎え入れるものとみられる。
ナポリは昨年夏、トルコのフェネルバフチェから1850万ユーロ(約27億5700万円)でキム・ミンジェを獲得したが、わずか1年で4倍近い金額にして売却できる機会が訪れた。
今シーズン、ナポリの33年ぶりセリエA制覇に決定的な役割を果たしたキム・ミンジェだが、クラブの規模を考慮すると、ナポリが売却に踏み切る可能性は高い。
魅力的なオファーであることは確かだ。マンチェスター・Uは韓国サッカー界のレジェンドであるパク・チソンがプレーしたこともあり、韓国のサッカーファンにとって“国民クラブ”という認識がある。
キム・ミンジェもパク・チソンが躍動するマンチェスター・Uを見て育ち、サッカー選手として成長した。プレミアリーグ、それもマンチェスター・Uからのオファーであれば断る理由がない。
獲得を強く望むマンチェスター・Uなだけに、キム・ミンジェには莫大な金銭的利益がもたらされる見通しだ。
『デイリーメール』の報道によると、マンチェスター・Uはキム・ミンジェに年俸780万ポンド(約13億3670万円)を提示する予定とのことだ。これはデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(32)とほぼ同水準の額だ。
まだ個人交渉には突入していないものの、マンチェスター・Uはひとまず、キム・ミンジェに良い待遇を与えるものとみられる。
現在、キム・ミンジェはナポリで321万ユーロ(約4億7827万円)の年俸を受け取っているという。マンチェスター・Uに移籍すると、これがほぼ3倍に跳ね上がる。一度の移籍で莫大な利益を得られるというわけだ。
キム・ミンジェは今季の活躍を通じて、イタリアを越えて欧州全体でも最高の技量を備えたセンターバックへと飛躍した。ナポリのリーグ優勝をけん引し、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも大活躍でベスト8進出に貢献した。
1996年生まれのキム・ミンジェはこれからDFとして全盛期に突入する年齢なだけに、市場価値も高く設定されている。マンチェスター・Uのほか、マンチェスター・シティやリバプール、パリ・サンジェルマンなど、主要なビッグクラブが関心を持つのも納得だ。
はたしてキム・ミンジェの去就はどのような結末を迎えるのか、今後の動向を見守りたい。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
前へ
次へ