米メジャーリーグでチームメイト同士の韓国人選手2人が、一つの試合でとある快挙を成し遂げた。
4月12日(日本時間)、米ペンシルバニア州ピッツバーグのPNCパークでピッツバーグ・パイレーツ対ヒューストン・アストロズの試合が行われ、パイレーツが7-4で勝利した。
この試合、パイレーツではペ・ジファン(23)が「1番・二塁手」、チェ・ジマン(31)が「3番・指名打者」で先発出場した。
これまで、今月3日のシンシナティ・レッズ戦ではチェ・ジマンが4打数無安打、ペ・ジファンが3打数無安打。5日のボストン・レッドソックス戦ではチェ・ジマンが4打数無安打、ペ・ジファンが1安打2打点。9日のシカゴ・ホワイトソックス戦ではチェ・ジマン、ペ・ジファンともに4打数無安打と、2人が同時出場した試合でともに安打が出たことはなかった。
2023年シーズン開幕序盤にペ・ジファンが猛打を続ける間、チェ・ジマンは沈黙を続けた。
10日のホワイトソックス戦まで、チェ・ジマンは19打数1安打、打率0.053の8三振と低調なパフォーマンスが続き、本来の感覚を取り戻すまでに苦労を強いられた。11日のアストロズ戦でようやくシーズン初本塁打を放つも、同日はペ・ジファンが欠場していた。
しかし、4度目の同時先発となった今回のアストロズ戦でそろって本塁打に成功した。
チェ・ジマンは2-2の同点で迎えた6回、先頭打者として臨んだ3打席目にシーズン2号となる2ラン本塁打を放った。2試合連続本塁打だ。
アストロズ先発のクリスチャン・ハビエル(26)とフルカウントまで勝負を持ち込んだ末、6球目に内角高めに入った92.2マイル(約148.4km)のフォーシームファストボールを力強く打ち返した。飛距離418フィート(約127.4m)、打球速度110マイル(約177km)で、角度は27度だった。
ペ・ジファンは最初の4打席で振るわなかったが、最後の最後に笑った。
4-4の同点で迎えた9回裏一死一、二塁のチャンスで、アストロズの抑えライアン・プレスリー(34)と対戦し、7球目に内角低めに入った88.5マイル(142.4km)のチェンジアップを捉え、劇的なサヨナラ本塁打を放った。飛距離403フィート(122.8m)、打球速度104.2マイル(167.7km)、角度27度だ。
去る5日のレッドソックス戦で放ったメジャー初本塁打以来、5試合ぶりのシーズン2号目を初のサヨナラで飾った。
チェ・ジマンに続きペ・ジファンも本塁打を放ったことで、韓国人打者がメジャー史上初めて同じ試合で本塁打を記録する歴史を築いた。
今後、2人同時の活躍はより頻繁に見られそうだ。二塁手や中堅手など多様なポジションをこなすペ・ジファンは、主力遊撃手オニール・クルーズ(24)が足首骨折で最大4カ月欠場が予想され、活用幅がさらに広がる見通しだ。
チェ・ジマンも2試合連続本塁打で本来の感覚を取り戻し、チーム内での比重を高める勢いだ。
(記事提供=OSEN)
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