「日本は着実に発展している。しかし…」大学日韓戦で敗北も、韓国監督が選手に感謝を伝えたワケ【現地取材】

「日本はすべての世代でコンセプトが同じで、上手く試合を進める」

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敵地日本での大学サッカー“日韓戦”で敗れた全韓國大学選抜のパク・ジョングァン監督が、残念そうな表情で試合を振り返った。

全韓國大学選抜は3月21日、浦和駒場スタジアムで行われた「DENSO CUP SOCCER 第21回大学日韓(韓日)定期戦」で全日本大学選抜に0-1で敗れた。前半を両者無得点で折り返すも、後半7分にコーナーキックからDF高木践(21、阪南大学3年)の決勝ゴールを許し、惜しくも1点差の敗北となった。

「日本サッカーが得意なことを防ぐために練習したが…」

これで全韓國大学選抜は、2004年の「DENSO CUP」発足以降で日本との通算成績を8勝2分9敗とし、劣勢に転じた。特に日本遠征では初代大会で2-3と敗れて以降、今大会まで1分9敗と、“敵地未勝利”のジンクスを続けることになった。

パク監督は試合後、「大学選抜チームを構成して10日ほど練習し、アウェイで試合を戦ったが、日本は着実に多くの発展を遂げていると確かに感じた。大学のみならず、世代別代表まで同じコンセプトで上手く試合を進める」とし、「日本は我々よりも良い試合をした。しかし、我々もアウェイで最善を尽くした。渾身の力を尽くした選手たちには感謝の言葉を伝えたい」と伝えた。

(写真提供=全日本大学サッカー連盟)全日本大学選抜(青)と全韓國大学選抜(赤)

韓国は前半序盤、前線から強いプレスを仕掛けて攻撃陣がボールを保持し、日本を追い詰めたが、これといった得点チャンスを作れなかった。結局、後半に入り日本の精巧なビルドアップ、鋭いサイド突破に苦戦を強いられた末、セットピースで一発を許し、反撃に失敗した。

「日本サッカーが得意なことを防ぐために練習した。惜しかったのは練習期間が短く、プレスなどを完璧に方向を定められず、円滑に試合を運営できなかったことだ。遠征に来てから選手のコンディションも100%ではなかった。過負荷が少し早かった」と惜しんだパク監督は、次のように続けた。

「中盤で日本の選手がボールを保持し、サイドから攻略しようとしたことを防げず、揺らいでしまった。その後、守備に重点を置きながらスペースを作ることができず、得点チャンスを多く生み出すことができなかった」

(写真提供=全日本大学サッカー連盟)パク・ジョングァン監督

また、全韓國大学選抜のキャプテンを務めたDFキム・グァンヒ(21、檀国大学4年)は「日本に勝とうと頑張ったが、相手の技量が良かった。プレスを脱する能力が優れていた。また、ボールを受ける位置が良かったため、我々も上手くプレスを仕掛けることができなかった」とし、「認めることは認めて、韓国に帰ってから今後日本に勝てるようにもっと努力する」と伝えた。

勝利した全日本大学選抜の李宇韺(イ・ウヨン)監督は、「期待以上に良い試合をしてくれた。昨年のDENSO CUPにも出場した選手はいたが、韓国のセットピースに気を付けようと話していた。しかし、我々がセットピースで得点できたことに驚いた」と、勝利への満足感を示していた。

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