「日本に雪辱より…」“韓国のイチロー”、惨敗劇に感じた危機感「実力をつけることが先」【WBC2023】

目標に掲げたベスト4はおろか、準々決勝進出にも失敗した今大会を振り返り、イ・ジョンフは次のように語った。

「日本に雪辱を果たすというより、韓国が実力をつけることが先だと思います。全員が頑張ったし、各自が(実力が)足りないということに気付きました。自分もそうです。実力内で最善を尽くしたので、弁解の余地はありません。

次のWBCが行われるまでの3年間で再び成長し、韓国野球が発展しなければならないと思います」

(写真提供=OSEN)帰国後すぐにチームに合流したイ・ジョンフ

韓国代表はかつて、2006年WBCベスト4、2008年北京五輪金メダル、2009年WBC準優勝など、2000年代後半に黄金時代を築いた。しかし以降は次第に下落傾向を見せ始め、WBCでは3大会連続早期脱落という屈辱を受けた。

これまで韓国代表をけん引した先輩たちに対し、イ・ジョンフは「先輩たちは実際、今大会に出なくても良い年齢だったのに、国のために来てくれて、また頑張ってくれました。後輩たちのために一歩前に出てくれて、ずっと申し訳ないとおっしゃっていたので気分は良くなかった。先輩たちは本当に最善を尽くしました」と伝えた。

そして、「僕らが小学生のとき、先輩たちの活躍と代表の栄光を見て育ちました。そのような先輩たちが本当に頑張ってくださったし、今回が最後の国家代表だという話もしてくださって、本当に感謝と申し訳ない気持ちがあります」と、キム・グァンヒョン(34、SSGランダース)やキム・ヒョンス(35、LGツインズ)など先輩たちの代表引退を惜しんだ。

前日の14日午後に日本から帰国したばかりであるにもかかわらず、イ・ジョンフは直ちにチームに合流した。

「身体がそこまでしんどいわけでもなかったですし、早く試合に出たかったので合流しました。監督から休めと伝えられたので、ひとまず明日から試合に出るつもりです」と、今後の計画を明らかにした。

なお、韓国プロ野球KBOリーグは来る28日までオープン戦を行った後、4月1日から2023年シーズンが開幕する予定だ。

(記事提供=OSEN)

◇イ・ジョンフ プロフィール

1998年8月20日生まれ。日本・愛知県名古屋市出身。身長185cm。韓国のプロ野球選手。キウム・ヒーローズ所属。父親は1998~2001年に中日ドラゴンズに在籍したイ・ジョンボム(李鍾範)。高校卒業後の2017年にプロデビューし、同年の新人王を受賞。ゴールデングラブ賞(NPBのベストナインに相当)に2018~2022年の5年連続で選ばれており、2022年はシーズンMVPと打撃5冠(首位打者、最多安打、最多打点、最高長打率、最高出塁率)に輝いた。2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した。2023シーズン終了後のメジャーリーグ進出を表明している。愛称は「韓国のイチロー」。

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