韓国が準々決勝に進出するためには、チェコがオーストラリア相手に「4失点以上」で勝利しなければならない。そして、韓国が中国に勝利すれば、劇的な1次ラウンド突破が可能となる。
前日の12日時点のプールBの成績を見ると、4戦全勝の日本は1位で準々決勝進出が確定した。
そして本日、最終戦を残しているオーストラリアは2勝1敗、チェコと韓国は1勝2敗、中国は3敗としている。
チェコがオーストラリアに、韓国が中国に勝利すれば、中国以外の3カ国が2勝2敗で並ぶ。
WBCの規定では勝率が並んだ場合、同率チーム間の対戦成績→失点率→防御率→打率→抽選の順で順位が決定する。
つまり、チェコが4失点以上したうえでの勝利と、韓国の中国戦勝利が合わされば、韓国はチーム間の失点率でチェコ、オーストラリアを上回り、2位で準々決勝に進むことができる。
反対に、最悪のシナリオもあり得る。韓国の望み通りにチェコがオーストラリアに勝利できない可能性もある。
客観的な戦力では、オーストラリアがチェコをリードしている。マイナーリーガーが大半のオーストラリアは、投手力や打力でチェコよりも優れていると評価されている。
そもそも、オーストラリアは勝利すれば無条件で準々決勝進出が決まる。また、例えチェコが勝利しても、「4-2」「5-0」など4失点以下で勝てば、チェコが準々決勝進出となる。
これらの場合、韓国は試合前の時点で1次ラウンド敗退が確定となり、すでに敗退が決まっている中国と戦うことになる。モチベーションがまったくない状況で、意味のない最終戦を戦うことになる。
もちろん、最後まで最善を尽くす姿は見せなければならないが、イ・ガンチョル監督はじめ、グラウンドでプレーしなければならない選手たちの身体とメンタルは、いつにも増して重く複雑な状態で試合をしなければならない。
なお、チェコはベテラン投手マルティン・シュナイデル（37）に先発に予告した。一方のオーストラリアは、韓国戦で先発し、2回無失点の好投を披露したジャック・オラフリン（22）が再び登板する。
チェコ対オーストラリアに韓国の運命がかかっている。はたして奇跡のような出来事は起きるのだろうか。はたまた、最悪の状況で中国との試合を寂しく戦わなくてはならないのだろうか。
（記事提供＝OSEN）
