通常、長期レースが展開される際、序盤は投手の方がペースが速い。そこで「投高打低」現象が現れる。米メジャーリーグでも、ノーヒットノーランを月間別に区分すれば4月がほかの月に比べて多い方だ。
しかし、現在の韓国代表は打者のペースが投手に比べて速い。投手陣はまだペースを引き上げる段階で、レギュラーシーズンのフォームには及ばず、NC戦、KIA戦のいずれも相手打者を圧倒できなかった。
実際の球速を見ても明らかだ。
ク・チャンモとキム・ウォンジュンのファストボールの平均球速は140kmで、ウォン・テインは143km、パク・セウン、クァク・ビン、チョン・チョルウォンは145km、チョン・ウヨンは147kmと測定された。シーズン中と比べて2~3km遅い。
クァク・ビンはスライダー、カーブ、チェンジアップと使い分けたなかで、特にチェンジアップが目立った。
現在の韓国代表投手陣で、昨シーズン最も多く三振を奪った投手はイ・ウィリだ。161奪三振で全体4位に入った。154イニングで161奪三振と、イニング数より奪三振数が多い投手の一人だ。20歳のイ・ウィリに期待が大きい理由はそこにある。
宿命のライバル・侍ジャパン(日本代表)との試合の主軸は左腕にならざるを得ない。侍ジャパンのラインナップは、伝統的に左打者が主軸となるからだ。イ・ガンチョル監督がまだ公式発表したわけでもないが、左腕投手が先発し、リリーフも左腕が登板してこそ、ライバル対決のような試合を繰り広げることができる。
韓国代表はまだ「打高投低」だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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