韓国代表が2013年大会、2017年大会で失敗したのも、先発対決で押されたためだった。オランダやイスラエルと試合序盤から相手に主導権を奪われた挙句、試合を覆すことができなかった。相手打者を圧倒する先発投手がおらず、打者も相手の先発投手に力なく退いた。
逆に、結果を残した2006年大会、2009年大会では確固たる先発投手がいた。2006年大会ではソ・ジェウン(45、引退)がエースの役割を果たし、2009年大会ではポン・ジュングン(42、引退)、リュ・ヒョンジン(35、トロント・ブルージェイズ)、ユン・ソクミン(36、引退)が先発陣をけん引した。
2023年WBCの成否も先発陣にかかっているといっても過言ではない。誰かがエースの役割をしっかり果たしてこそ、好成績を収めることができる。
韓国代表は招集2日目の17日に実戦に突入する。NCダイノスと7イニング制の練習試合を行い、試合では7人の投手が1イニングずつを投げる。アウトカウントに関係なく、イニングあたりの投球数を20~25球と設定し、これを超えたらイニングが終了する。
登板投手はすでに確定した。キム・グァンヒョン(34、SSGランダース)、コ・ヨンピョ(31、KTウィズ)、チョン・チョルウォン(23、斗山ベアーズ)、ウォン・テイン(22、サムスン・ライオンズ)、チョン・ウヨン(23、LGツインズ)、イ・ウィリ(20、KIAタイガース)、コ・ウソク(24、LGツインズ)が各1イニングずつを消化する計画だ。
イ監督は韓国プロ野球KBOリーグと異なるWBC規定も大きな変数になり得ることを強調した。今回のWBCでは、イニング開始時に登板した投手は打者3人以上を相手にしなければならない。9回まで同点の場合は延長10課に突入するが、メジャーリーグと同じく無死二塁から始まる。
「投手が打者3人を無条件に相手することが最大の変数だと思う。登板しても四球を3回やれば終わってしまうのではないか。そのため、制球が少し足りない投手は一死、あるいは二死で登板させる計画だ」というイ監督は、「延長もかなり難しい。表が攻撃より裏が攻撃の方が確実に有利だろう。延長に行く場合はラインナップを考慮して動く。それでも一応、バントはある程度しなければならない」と、規定に合わせて戦略を立て、トレーニングを進める方針を明らかにした。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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