開幕1カ月を切ったのに…WBC韓国代表監督が「継投策の白紙撤回」を宣言、いったいなぜ?

米アリゾナ州ツーソンのキノスポーツコンプレックスで行われた代表練習初日の2月16日(日本時間)、チームの指揮を執るイ・ガンチョル監督は継投策について次のように語った。

「昨日コーチたちと相談したが、変則には慎重になろうと思う。無理はしないことにした。やったことないのを急にやらせるのは難しい」

当初、イ監督は先発投手が1回から登板するのではなく、試合中盤に登板して2~3イニングを消化する絵を描いていた。投球数の制限があることを考慮し、強い球威を持つ投手が1~2回で機先制圧に乗り出し、その後経験豊富なキム・グァンヒョン、ヤン・ヒョンジョンが中盤の責任を負う青写真を描いていたのだ。

状況によっては、コ・ウソク(24)やチョン・チョルウォン(23)などのリリーフ陣が試合序盤に登板し、その後本来の先発がマウンドに立つ変則的な運営で、失点を最小限に抑えて試合を終えるという構想だった。

しかし、変則的な継投策による“逆効果”も考慮しなければならなかった。

キム・グァンヒョンは代表招集初日の15日、報道陣に対し「これまで選手生活の大半を先発で過ごしてきた。(変則的な継投策が)少し負担になるのも事実だ」と、慣れないリリーフ登板に対する自身の率直な考えを明かした。

イ監督もまた、「普通、先発は遠投をしてマウンドに立つ。しかし、我々はドーム球場で本大会を戦う。先発投手が中間で出ればウォーミングアップも容易ではない」と話す。

そのため、イ監督は正攻法を選んだ。投手たちがこれまで受け持ってきた役職に合わせてWBCを準備するということだ。

指揮官は「ひとまず投手のコンディションを引き上げることに集中する。調子が良ければ先発陣は先発を務め、中継ぎは試合中盤に投入する。アリゾナで練習して実戦を重ねながら、コンディションをしっかりチェックする」とし、変則的な継投策の放棄を事実上公式化した。

結局、WBC本番の成否は先発投手が左右することになる見通しだ。

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