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―アメリカや日本からもオファーがあったなかで、FCソウルを通じてKリーグ復帰を決めたが。
「未来について多くのことを考えました。アメリカなど複数からオファーがあったのは事実です。たくさん悩みました。しかし、(慣れたKリーグにいる)FCソウルに来ることが、再び欧州に出て良い姿を見せるきっかけになると考えました」
―FCソウル加入を決める過程で、オリンピアコスの同僚であるファン・インボムの影響も大きかったと思うが。
「チーム(オリンピアコス)を去ることを決心した際にたくさん話をしました。Kリーグは自分も経験していたのでよく知っていましたが、FCソウルは初めてです。チーム的な部分をはじめ、ソウルワールドカップ競技場でプレーすることについても聞きました。多くのファンの方々の前でプレーするということだけでも、モチベーションになると思います。失望させず、最大限チームのために自分ができることをしたいです」
―城南時代の恩師であるアン・イクス監督がとでも喜んでいたが。
「ルーキー時代を思い出しました。監督があまりに恐ろしい方だということは皆ご存じでしょう。ですが、いつも良い言葉、暖かい言葉をかけてくれます。サッカー選手として、人間的に学ぶべき点が多い方です。6カ月間、ルーキーの気持ちでプレーしなければならないと思っています」
―昨シーズンのFCソウルはゴールが少なかった(38試合43得点:ワースト2位)。ファン・ウィジョの得点を期待する声も多い。
「日本でコンディションを最大限引き上げなければなりません。できるだけ多くのゴールを記録して、FCソウルがより良い位置に上がれるようにしなければなりません」
―FCソウルへのレンタル移籍の過程で、所属元のノッティンガム・フォレストと交わした話は。
「(フォレストが)6カ月の条件でレンタル移籍を許可してくれました。それ以降はどうなるかはわかりません。ひとまず6カ月後に戻る条件です。(昨年夏からプレシーズンの練習をまともにできなかったが)最近までチーム練習を続けてきたので、大きな問題はありません。FCソウルで選手たちと息を合わせながら、お互いに臨むことが何なのか、チームが望む方向が何なのかを感じながら適応していきたいです」
―Kリーグ復帰に感慨深いものもあると思うが。
「6年ぶりです。以前とはずいぶん変わったと思います。良い選手がいるチームも、良い戦術のチームも多いです」
―FCソウルにはナ・サンホ、キ・ソンヨン、ユン・ジョンギュなど元代表・現代表のチームメイトも多いが。
「サンホとは(FCソウル加入が)確定してから連絡しました。ソンヨンさんからはその前から電話がかかってきました。選手として(自分のような状況で)経験した部分や感じた点を共有しました。尊敬する先輩から電話をいただいて、色々と話を交わし、最後の決定に役立ったと思います」
―キ・ソンヨンからFCソウルへの“誘い”があったのか。
「(笑いながら)機会があればFCソウルに来てほしいと言っていました。ぜひ来いというより、本人の経験を話してくださったので、助けになりました」
―早朝から多くのファンが空港を訪れたが。
「本当に感謝しています。朝からたくさんのファンが来てくれました。スタジアムにも来てくださって、応援していただきたいです。(FCソウルが)良いサッカーをするチームだということを知らせたいです」
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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