アマチュアも経験した苦労人…日本人所属のポルティモネンセに韓国代表DFが電撃移籍、いったい誰?

仁川(インチョン)ユナイテッド下部組織出身のパク・ジスは、2013年にトップチームに加入するも1試合も出場機会を得られず、わずか1年で放出の憂き目に。翌2014年には当時アマチュアリーグだったK3リーグ(4部相当)のFC議政府(ウィジョンブ)でプレーすると、2015年にKリーグ2(2部)の慶南(キョンナム)FCに移籍し、1年でプロの舞台に復帰した。

この慶南FC移籍が人生の転換点となった。不動の主力センターバックとして定位置を確保したパク・ジスは、2017年にチームをリーグ優勝と1部昇格に導くと、自身も2部年間ベストイレブンに選出。2018年には当時チームメイトだった日本人MF邦本宜裕(25、現カーザ・ピアAC)らとともに、昇格組ながらリーグ準優勝という快挙を経験した。

その後、2019年に中国スーパーリーグの広州恒大(現・広州FC)に移籍すると、2021年には兵役のため水原(スウォン)FCへのレンタル移籍で国内復帰。同年夏に軍隊チームの金泉尚武(キムチョン・サンム)に入隊し、2022シーズン終了後に除隊した。

韓国代表にはパウロ・ベント前監督体制初期の2018年10月に初招集。以降も着実に招集を受け、2021年3月の“日韓戦”、2022年7月のE-1サッカー選手権などにも出場したが、カタールW杯は大会直前試合で足首靭帯断裂を怪我を負ったため落選していた。世代別代表では、2021年7月の東京五輪にU-24韓国代表のオーバーエイジ枠で出場した経験がある。

(写真提供=韓国サッカー協会)昨年7月のE-1サッカー選手権でのパク・ジス

金泉尚武除隊後にFA(フリーエージェント)となったパク・ジスは、Kリーグで再びプレーする可能性もあったが2度目の海外挑戦を選んだ。それも中国や中東ではなく欧州だ。

パク・ジスのポルトガル移籍は、同国出身のベント前監督の勧めもあったという。ポルトガル現地のペドロ・セプルベダ記者は自身のSNSで「代表でともにしたベント監督が、パク・ジスについてポジティブな言及をしたことが移籍の背景だ」と説明した。

過去には“韓国のメッシ”と呼ばれたFWイ・スンウ(25、水原FC)もプレーしたポルティモネンセには現在、浦項(ポハン)スティーラース下部組織出身のU-20韓国代表FWキム・ヨンハク(19)が在籍している。

クラブ史上3人目の韓国人選手となったパク・ジス。ポルティモネンセは現在、公式戦直近5試合未勝利のリーグ12位と苦戦が続いているが、初挑戦のポルトガルでの活躍を大いに期待したい。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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