去る16日の第20節アーセナル戦(0-2で敗北)でも枠内シュート1本に終わったソン・フンミンは当時、『WhoScored.com』から評価点5.74点が下された。オウンゴールを犯したGKウーゴ・ロリス(36)よりも低い最悪の評価だった。
ソン・フンミンはこれまで、シティ戦通算7ゴール3アシストを記録するなど“シティ・キラー”ぶりを見せつけてきた。ところが、前回の試合に続き再びフェイスガードを外してフル出場した今回も、少ない枠内シュートはもちろん、デュエル勝利数が7回中1回に終わるなど不振を極めた。
イギリスメディア『フットボール・ロンドン』はソン・フンミンを「前半はゴールに向かったヘディングがあったが、そのほかに寄与したことはほとんどなかった」と酷評し、評価点4点を与えた。
先発出場した選手のなかでは、5.86点のDFクリスティアン・ロメロ(24)、5.94点のロリスより低い点数だった。ソン・フンミンが低い評価を受けたのは、それだけ攻撃陣の一角として自身の役割を果たせなかったという意味だ。
チームもいつになく苦い敗北を喫した。トッテナムは前半にFWデヤン・クルゼフスキ(22)のゴールで先制し、同アディショナルタイムにDFエメルソン・ロイヤル(24)が追加点を決めて2点リードを得た。
ところが、後半に入ってシティの猛攻に振り回された。後半6分にFWフリアン・アルバレス(22)のゴールで1点を返されると、わずか2分後にFWアーリング・ハーランド(22)に同点弾を決められた。その後、FWリヤド・マフレズ(31)の2ゴールも許し、2-4の逆転負けを喫した。
トッテナムは20試合消化時点で10勝3分7敗の勝ち点33とし、来季UEFAヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の5位をキープしたが、6位フラム(勝ち点31)との差はわずか2ポイントに過ぎない。また、来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけるニューカッスル・ユナイテッド(勝ち点38)とは5ポイント差だ。
トッテナムは今回の2連敗含め、直近5試合で1勝1分3敗と最大の危機を迎えている。一方、勝利したシティは勝ち点を42に伸ばし、首位アーセナル(勝ち点47)との差を縮めた。
昨季にアジア人初のプレミアリーグ得点王という栄光を抱くも、今季は近年まれに見る深刻な不振に陥っているソン・フンミン。果たしてシーズン後半戦で復調はなるのか、来る24日に行われるプレミアリーグ第21節フラム戦のパフォーマンスに注目したい。
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。