女子実業団サッカーの舞台で活躍中のキム・ユジョン審判員は、昨年に行われたWKリーグの年間表彰で「今年の審判賞」を受賞。その際、「女性審判も優秀だと思います。選手たちを最高の主演にするための助演がいますが、私たちがその一人です。ワールドカップの審判候補に(韓国から)5人挙がりました。全員がともに選ばれるのが最初の目標です」と伝えていたが、その願いが現実となった。
歴代最多の数字だ。世界最高の技量を持つ審判が投入される女子ワールドカップにおいて、韓国人審判が5人も選ばれたのは今回が初めてだ。
これまでの最多は2人。2003年アメリカ大会でイム・ウンジュ審判員、チェ・スジン審判員がいずれも副審、2011年ドイツ大会でチャ・ソンミ審判員が主審、キム・ギョンミ審判員が副審で選ばれた。前回の2019年フランス大会でもキム・ギョンミン審判員、イ・スルギ審判員が副審で選出された。
サッカー界で女性審判の影響力は高まっている。昨年行われた男子のカタールW杯ではフランス出身のステファニー・フラパール審判員がポーランド代表対メキシコ代表で第4審判でピッチに立った。同氏はさらに、コスタリカ代表対ドイツ代表で女性審判として初めて主審を務めた。
フラパール審判員は2021年のカタールW杯欧州予選でも主審を務め、“ガラスの天井”を突き破ったことがある。当時、イギリス公共放送『BBC』は彼女の判定について「ケチをつけるほどのミスを一つも犯していない」と絶賛した。
韓国はカナダと並べた。カナダも5人の審判員が名を連ね、韓国とともに2位タイに並んだ。開催国オーストラリアからは4人が選ばれたほか、日本からは山下良美審判員が主審として、坊薗真琴審判員と手代木直美審判員が副審として選ばれた。
最多選出はアメリカ。主審と副審の合計数は韓国と同じ5人だが、VARでさらに1人が加わった。
オーストラリア&ニュージーランド女子W杯の審判員たちは、今月30日から来月2日まで行われるFIFA主催の審判セミナーに参加する。
なお、コリン・ベル監督率いる韓国女子代表は本大会でドイツ、モロッコ、コロンビアと同じグループHに入った。韓国の女子W杯史上最高成績は2015年カナダ大会のベスト16だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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