韓国女子バレー強豪で不可解な監督交代 日本で活躍した“女帝”も苦言「納得いかない。恥ずかしい」

韓国プロバレーVリーグ女子部の興国生命ピンクスパイダーズに所属する元女子バレー韓国代表のキム・ヨンギョン(34)が、前監督の突然の“解任事件”に対する複雑な心境を明らかにした。

【写真】大谷翔平の試合を観戦したキム・ヨンギョン

1月5日、仁川三山(インチョン・サムサン)ワールド体育館ではVリーグ女子部第4ラウンドの興国生命対GSカルテックス・ソウルKIXXが行われ、興国生命がセットカウント3-2で勝利した。

この試合後、記者会見に出席したキム・ヨンギョンは「首位奪還の良いチャンスだったがもどかしいことが起きた。残念だ。とても戸惑っている」と率直な心境を伝えた。

“女帝”も絶句「こんなチームが本当にあるのか…」

興国生命は今月2日、クォン・スンチャン前監督とキム・ヨイル前GM(ゼネラルマネージャー)の解任を突如として発表した。

2022-2023シーズン真っ只中であり、順位も首位の現代建設ヒルステートに迫る2位(7チーム中)と決して悪くない成績を考慮すると荒唐無稽な決定だった。さらには急遽監督代行を務めたイ・ヨンス首席コーチも、5日のGSカルテックス戦限りで辞任を発表した。

キム・ヨンギョンは「厳しいなかで準備を進めてきて試合結果も良かった。コーチの話まで聞くと、どこまで耐えなければならないのかわからない。複雑だし戸惑っている。休息を取って復帰した直後にその話を聞いた。その日の夕方に連絡した。お互いに戸惑う状況で何かを離すことも難しかった。時間があまりなかったので多く会話することはできなかった」と伝えた。

キム・ヨンギョン

興国生命が主張した解任理由はクォン前監督とキム前GMの間の確執だ。2人は選手起用をめぐって対立していたという。それなりの釈明とはいえ説得力は落ちる。

キム・ヨンギョンもこれに対し、「試合を運営してみると、合う部分もあれば合わない部分もある。正解はない。そんなことで解任したというのならば尚更納得がいかない。実際、そのフォーメーションで成績が良かった。そうなるとすべての監督が解任される可能性がある。次の監督が来ても信頼することは難しい。クラブの言うことをよく聞く指導者が来るという意味ではないか。誰のための決定なのかわからない。次の試合もすぐ行われるのに、首席コーチも辞任した。私たちだけでやるべきなのかわからない。こんなことがすべて現実に起きた。このチームに所属しているのに恥ずかしい」と強調した。

そして最後に、「このようなことが二度と起こらないことを願う。色々な状況があると思うが、今のような状況は納得しがたい。こんなチームが本当にあるのかと思うほどに驚くべき状況だ。バレー人の一人として残念だ」と述べた。

記者会見に同席したチーム最年長のキム・ヘラン(38)も、「もどかしい。ほかの監督の方々も共感するだろう。監督は無視されている感じを受けたはずだ」とし、キム・ヨンギョンの意見に同調した。

なお、興国生命は新監督として昨季までチームの首席コーチを務めたキム・ギジュン氏の就任を発表。新GMにはシン・ヨンジュン氏が就任している。

興国生命は次戦、8日にIBK企業銀行アルトスと対戦する予定だ。

◇キム・ヨンギョン プロフィール

1988年2月26日生まれ。韓国・京畿道出身。身長192cm。興国生命ピンクスパイダーズ所属。小学4年生からバレーを始め、2005年に新人ドラフト1位で韓国Vリーグの興国生命ピンクスパイダーズに加入。その後、JTマーヴェラス(日本、2009年~2011年)、フェネルバフチェ(トルコ、2011年~2017年)、上海ブライトユーベスト(中国、2017年~2018年)、エジザージュバシュ(トルコ、2018年~2020年)と海外を転々とし、2020-2021シーズンは11年ぶりに復帰した興国生命で活躍、退団後は上海ブライトユーベストでプレーし、2022年6月に興国生命に再復帰した。東京五輪ではキャプテンとして女子バレー韓国代表をベスト4に導いた後、2021年8月12日に代表引退を発表。2019年8月からは『シッパンオンニ(食パンお姉さん)』という名前でYouTubeチャンネルを運営している。

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