日本に快勝した女子バレー韓国代表が描く「“ポスト”キム・ヨンギョン時代」

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女子バレーボール韓国代表は、「“ポスト”キム・ヨンギョン時代」のスケッチを描いている。

2019国際バレーボール連盟(FIVB)女子W杯に出場中の韓国には、変化が見える。

第3戦となった日本戦を終えた時点での成績表を見ると、“エース”キム・ヨンギョン(31)がチーム内得点1位(47点)であることは以前と変わらない。しかしイ・ジェヨン(22)が46点、キム・ヒジン(28)が43点と、その直後にいるという点は大きな違いがある。

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ステファーノ・ラバリニ監督率いる韓国代表に初めて合流し、久しぶりに代表ユニホームを着たパク・チョンア(26)は、最も多くのサブエース(3点)を記録した選手だ。

“ワンマンチーム”であることは、韓国の長年のジレンマだった。

2012年ロンドン五輪から2016年リオ五輪まで、韓国が2大会連続でオリンピックの出場権を獲得できたのは、キム・ヨンギョンの役割が大きかった。その期間、キム・ヨンギョンへの依存度は高まり、同時に韓国の課題として定着した。

すでに代表10年目に入るキム・ヨンギョンは、チームの長姉としてキャプテンも務めているが、あれほど待ちわびていた“第2のキム・ヨンギョン”は長らく現れなかった。

去る7月、東京五輪大陸間予選を控えてキム・ヨンギョンは、「私の選手生活のラストだ。オリンピックに出てメダルをかけて戻ってきたい」と、最後について言及し始めた。歳月の流れを止めることはできず、世代交代の時が来たわけだ。

韓国が初めて選任した外国人監督は、世代交代の悩みの結果といえる。ラバリニ監督は、韓国バレーボールの限界を克服すると同時に、世界のバレーボールのトレンドを移植するという第一声を打ち出した。

ラバリニ監督が就任後、最初に注文したのは“ワンマン”から抜け出すことだった。

(写真提供=FIVB)女子バレー韓国代表

一部の巨砲を前面に押し出したプレーを行うのではなく、サイドとセンターまで積極的に攻撃に加担することを望み、そのトスを送るセッターの重要性を強調した。またサーブを攻撃の起点、ブロックを守備の起点と想定して担当者を配置し、過剰と思えるほどの細かい指示を伝えたりした。

今回のワールドカップは、オリンピック出場権と組み合わせを左右する“世界ランキング点数”が最も多くかかった大会のひとつだ。さらに来年1月に開催される東京五輪アジア地区最終予選は、Vリーグのシーズン中に行われるため、招集期間は長くても2週間ほどだ。

現在はシーズン開幕を控え、これまで負傷で外れていた主力選手たちも回復を終えた状態といえる。事実上、今回のワールドカップは最精鋭メンバーが呼吸を合わせることができる最後の機会に他ならない。

今回のワールドカップの内容を見てみると、肯定的な部分が目立つ。セット終盤で信頼できるエースは今もキム・ヨンギョンだが、それ以外にもイ・ジェヨン、キム・ヒジン、パク・チョンアが速攻とバックアタック、フェイントなどで攻撃ルートを多様化し、相手の隙を狙っている。

中国戦のキム・ヒジン、ドミニカ共和国戦のパク・チョンア、日本戦のイ・ジェヨンと、試合の流れを作った選手もすべて異なっていた。

怪我から復帰して、今回のワールドカップに参加したイ・ダヨン(22)は、セッターとしてフルタイムを消化し、頭角を現している。またセンターのパク・ウンジン(19)、ウイングスパイカーのカン・ソヒ(22)など若い選手も、投入されるポイントで自分の役割を果たしている。

4カ月後のオリンピック予選を考慮すると、急激な変化は困難な状況かもしれない。それでも韓国代表が準備をする「“ポスト”キム・ヨンギョン時代」に向けた取り組みは、東京に向かう過程で大きな自信になると考えられる。

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