それでも後半13分、韓国はFWチョ・ギュソン(24、全北現代モータース)の得点で反撃に出ると、3分後の同16分にはキム・ジンスの正確な左足クロスからチョ・ギュソンの2得点目となる同点弾が生まれた。キム・ジンスの攻撃的な動きが同点に結びついたのだ。
「負けていたから攻撃的な動きが必要だった。スペースに入り込んで(ソン・)フンミンから良いパスが来たし、(チョ・)ギュソンも良いポジションにいた」と得点シーンを振り返ったキム・ジンス。
「(チョ・ギュソンが)Kリーグ得点王であり、全北現代のチームメイトでもあるから、上手くクロスを上げられれば十分に得点できると思った。ギュソンにおめでとうと伝えたい」としつつも、「自分が思うに、自分自身はチームの役に立たなかった。一番悔しいし、試合に負けたことも悔しい」と自責した。
かつて2012~2014年にJリーグのアルビレックス新潟でもプレーしたキム・ジンス。これまで2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会と過去2大会を負傷で落選した彼にとって、今回のカタール大会は8年待ったW杯の舞台だ。
「これまで大変だったのは事実だ。でも、自分がW杯を待っていた時間があったので、大変だということはあまり感じられなかった」と淡々と話したキム・ジンスは、「次またいつ来るかわからないチャンスだ。試合では自分で何か成し遂げたいという思いも重要だったが、まずは切実にプレーしようとした。上手くいったかはわからない」と強調した。
韓国はグループステージ2試合を終えて1分1敗だ。決勝トーナメント進出のためにはポルトガルとの最終節での勝利は必須条件であり、他会場のウルグアイ対ガーナの結果次第となる。
キム・ジンスは「絶対に(ポルトガルに)勝たなければならない状況だ。最後までチームメイトが見せてくれた姿のように、最善を尽くすことがファンに報いることだと思う」と意志を固めた。
なお、韓国対ポルトガルの一戦は12月3日0時キックオフ予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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