センターバックのクォン・ギョンウォンは相手攻撃陣の分析に集中している。特に、ウルグアイのベテランFWであるスアレスの映像はくまなくチェックしている。
「スアレスをたくさん分析している。もちろんほかの選手も見ているが、やはり彼は世界的なストライカーであり、真っ先に止めなければならない選手だ。夢にも出るほど、(スアレスのことを)たくさん考えている。(スアレスが)シュートを打って、自分が止める夢を見た」
プレミアリーグの最前線でプレーするFWソン・フンミン(30、トッテナム)も、韓国代表守備陣にとって良い助言者だ。クォン・ギョンウォンは「相手選手たちの能力が良い。一瞬でも気を抜けばやられてしまう。90分間、最後まで集中しなければならないという話をよくしてくれる。食事中もミーティング中も、選手について話をしてくれる。それをしっかり聞いている」と話した。
もっとも、現代表では元ガンバ大阪のDFキム・ヨングォン(32、蔚山現代)とセリエAで台頭するDFキム・ミンジェ(26、ナポリ)がセンターバックの主力を担っており、クォン・ギョンウォンは彼らのバックアップ的な立ち位置にある。それでも、クォン・ギョンウォンはいつでも試合に出られる心構えをしている。
「代表ではどうしてもベンチに座る時間が多かった。だからこそ、試合開始のホイッスルが鳴った後は、相手にどのような長所があるのか、どのようなスタイルで攻撃をするのか分析しようと思う。シュートをどちらの足で主に打つのか、ドリブルはどうするのかを見て準備する。いつ試合に出場するかはわからないので、ベンチにいるからと言って気を楽にしてみたことはない。常に準備された状態でいようと思う」
そんなクォン・ギョンウォンは、ガンバ大阪以前に2015~2017年までUAEのアル・アハリでプレー。国内リーグ戦、カップ戦で優勝したほか、2015年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝進出に貢献し、自身もドリームチーム(大会ベストイレブン)に選出された。中東を戦った豊富な経験を持つ選手の一人だ。
「試合中にも祈りの音が聞こえたことがある。そうすると、落ち着かなくなる傾向があった。今はどうなのかわからないが、その部分も気にすれば良いと思う」とし、「監督が初戦に合わせて準備をしている。そこに100%ついて行こうとしている。戦術をすべて申し上げることは難しい。正確にどのような戦術で戦うかはまだわからない」と言うにとどめた。
同じ韓国代表のセンターバックにはDFパク・ジス(28、金泉尚武)もいたが、W杯前最後の強化試合であるアイスランド代表戦で足首靭帯断裂の重傷を負い、最終メンバーを外れることになった。
「自分も2018年(ロシアW杯)に落選を経験した。その思いはわかる。負傷で惜しくも来られなくなったが、今もすべての選手が継続してジスと安否をやりとりしている。一緒に戦う思いで応援している」と、クォン・ギョンウォンは同僚に激励のメッセージを送った。
なお、韓国代表は11月24日にウルグアイ代表、28日にガーナ代表、12月3日にポルトガル代表と対戦する。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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