【韓国の視点】大屈辱のW杯開催国カタール、6カ月の超長期合宿も“無用の長物”…3戦全敗が現実味

2022年11月21日 サッカー #サッカーW杯

過去一度もW杯本大会に出場した経験のないカタールは、開催国の資格で予選免除となり、本大会への出場権を得た。

カタールサッカー協会も、2017年から代表を率いるフェリックス・サンチェス監督を全面的にサポートした。カタールは欧州で6カ月間の“超長期合宿”も敢行し、W杯への意欲を燃やした。

W杯出場メンバー26人も全員国内組で構成し、組織力を徹底的に整えるという構想を固めていた。

しかし、率直なところあまり効果は見られなかった。ふたを開けてみると、かなりの実力差が表れていた。

カタールは最初からエクアドルの攻勢を防ぐのに汲々としていた。前半3分でエクアドルにゴールネットを揺らされたが、幸い、今大会から稼働した半自動オフサイド判定技術によって得点は取り消しとなった。

それでも、カタールが反撃に出ることは難しかった。結局、前半16分にPKで失点を許すと、同31分に追加点を喫した。同日、カタールは5本のシュートを放ったが枠内はゼロ。荒いプレーも目立ち、4枚ものイエローカードが提示された。

支配率は42%と悪くなかったが、敵陣でプレーする時間は多くなかった。それこそまさに“拙戦”だった。

これにはカタールの観客も、試合終了前にスタジアムを後にするほどだった。それだけ、開幕戦に対する現地ファンの失望感が大きかった。

カタール代表

初戦黒星を期したカタールは第2節でアフリカの伏兵セネガル代表と対戦する。セネガルは絶対的エースのサディオ・マネ(バイエルン・ミュンヘン)が負傷により欠場が決まっているが、カタールが甘く見るような相手ではない。

何より、第3節の相手は欧州の強豪オランダ代表だ。そもそも決勝トーナメント進出が簡単なグループ構成でもないというわけだ。

開催国でホームの利があるとはいえ、カタールが3戦全敗で初のW杯を終える可能性は大いにあると言って良いだろう。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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