キム・ミンジェと同じ1996年生まれの鎌田は、高校卒業後の2015年にサガン鳥栖でプロデビュー。2017年にフランクフルトに移籍すると、2018-2019シーズンはベルギーのシント=トロイデンにレンタル移籍し、34試合15ゴールとポテンシャルの高さを見せつけた。
その後、翌2019-2020シーズンからフランクフルトに復帰した鎌田は、今季までの4シーズンで公式戦通算152試合に出場し、チームの中核として活躍している。
特に今季リーグ戦では11試合7ゴール3アシスト、CLグループステージでは6試合3ゴールを記録し、すでに二桁台のスコアポイント(ゴール+アシスト)を達成。フランクフルトでエースの座を確固たるものとしている。
対するキム・ミンジェは、ナポリの守備の中心選手として、相手エースの鎌田を防ぐ任務を抱えて決勝トーナメントに挑む見通しだ。
鎌田が脅威のアタッカーであることは間違いないが、今季の存在感だけ見ればキム・ミンジェも引けを取らない。むしろ「一枚上」という評価が適切だろう。
キム・ミンジェはイタリア・セリエAのそうそうたるストライカーを相手に優れた守備能力を披露し、ナポリの好調ぶりをけん引している。現在、ナポリはセリエAで開幕13試合無敗(11勝2分)とし、首位を独走中だ。
そして、キム・ミンジェはセンターバックのパートナーが試合ごとに変わり続ける状況でも、着実に主力を担い、ナポリの首位快走に貢献している。今夏にナポリに加入してまだ半年も経っていないが、早くも欧州ビッグクラブが関心を集めるほど、そのパフォーマンスが注目されている。
キム・ミンジェが鎌田をどれだけシャットアウトできるかによって、ナポリのベスト8進出の可能性も変わるだろう。“ミニ日韓戦”の結果次第で、ベスト8に進出するチームが決定する見通しだ。
なお、ホーム&アウェイ形式で行われるCL決勝トーナメント1回戦は、来年2月と3月に行われる予定だ。