サッカー韓国代表、アジア最終予選を見据え“結果”と“内容”を追求せよ

ベント・コリアの道筋は異なるべきである。

パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表は9月10日、トルクメニスタン代表との2022年カタールW杯アジア2次予選第1戦を皮切りに、本大会へ向けた本格的な挑戦を始める。

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トルクメニスタンをはじめ、北朝鮮、レバノン、スリランカなど格下が相手となるが、強敵がそろうアジア最終予選を前に、結果と同時に内容も追求しなければならない。

4年前、ウリ・シュティーリケ監督が率いた韓国はアジアカップ準優勝を達成した後、W杯2次予選で8試合27ゴール、無失点という完璧な結果を残し、最終予選へと進んだ。しかし最終予選でイランやウズベキスタン、中国、カタール、シリアなど手強いチームを相手にすると、ほころびが出た。

中国とのアウェー戦で敗れ、イランには1分1敗と勝ち切れなかった。最終的には脱落の危機にまで追い込まれ、ワールドカップ本大会を前にシュティーリケ監督が解任される事態に至った。

ベント監督は、そうなってはならない。

8月26日、ソウルのサッカー会館でW杯2次予選に出場する招集メンバーを発表後、記者の質問に答えるパウロ・ベント監督

そのカギは、試合内容の充実と戦術の完成度を高めることだ。シュティーリケ監督はアジア2次予選まで“ゴッティーリケ”(ゴッド、神+シュティーリケ。絶対的な信頼から作られた造語)と呼ばれるほど強い支持を受けたが、見かけの成績によって不実な内容がうやむやにされた節もあった。

当時は“沼サッカー”(組織力で失点を最小化するサッカー)、“実学サッカー”というポジティブな表現も出ていたが、冷静に見て競技力が高いと見るのは難しかった。事実、シュティーリケ監督は選手の個人技に依存する戦術に一貫し、自身のカラーを出し切れないままアジア最終予選で限界を露呈した。

当時の教訓を生かし、結果に加えて内容にもこだわることが、ベント監督には求められる。

そもそも目前に迫る2次予選で結果を得ることは当然のことだ。レバノン(87位)を除いた残り3カ国は、FIFAランキング100位圏外。37位の韓国よりも戦力が数段落ちるので、一度でも不覚を許そうものなら、その衝撃は計り知れない。

アジアカップではベスト4にも届かず、目標の優勝を果たせなかった。すでに失敗した前歴があるだけに、さらに難易度が落ちる2次予選では、プレッシャーなくチームを導くことができるはずだ。

幸いなことに、ベント監督はアジアカップの失敗を通じてアジアの舞台が簡単ではないという経験と教訓を得た。それは2次予選を前に、自身の戦術と合わないと見ていたキム・シンウクを招集した事実からも、容易に想像できる。自身が望む戦術を駆使すると同時に、アジアで活躍するキム・シンウクを生かして結果を追求しようとしていると解釈ができる。

ベント監督にとってアジア2次予選は、結果が必要不可欠な現実であると同時に、未来を準備する舞台でもあるのだ。

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