日本が見送ったサッカーアジア杯招致に韓国がこだわる“思惑”とは?

1956年に創設されたアジアカップは、アジア最高権威を誇る国別対抗戦で、AFC主催で4年後値に開催されている。次の2023年大会で第18回目の開催を迎え、予選を通過した24カ国が一堂に会し、1カ月間にグループステージと決勝トーナメントを経て優勝国を決める。

韓国は1960年の第2回大会を自国開催し、ソウルの孝昌(ヒョチャン)運動場で大会を行ったことがある。以後、日本や中国、オーストラリア、イラン、カタール、UAEなどアジア主要国が交互に大会を開催してきた。

このため、韓国がアジアの強豪ながら長らくアジアカップを開催してこなかっただけに、国内サッカー界とサッカーファンは以前から2度目の自国開催を強く望んでいた。

実際、KFAが韓国スポーツ政策科学院に依頼し、今年6~7月に国民1000人を対象にアンケート調査を実施したところ、回答者の80.9%がアジアカップ誘致に賛成するという結果が出た。

また、韓国スポーツ政策科学院のアジアカップ誘致妥当性研究資料によると、アジアカップによる経済誘発効果は1678億ウォン(日本円=約167億8000万ウォン)と予想されている。

(画像提供=韓国サッカー協会)

KFAは今年6月初めに大会誘致意思を公式に表明して以降、着実に誘致の準備に取り組んできた。韓国政府も大会誘致を支持し、積極的に支援することを表明している。

6月末にAFCに誘致意向書を提出した後、全国の自治体に開催希望都市を募集した。7月には10の開催候補都市が選定され、8月には文化体育観光部(日本の文部科学省に相当)から国際行事開催の承認を受けた。

今月4日から7日にかけてはAFC関係者が韓国を訪問し、開催候補都市の競技場などをチェックしていた。

KFAのチョン・モンギュ会長も、今年7月に日本で行われたE-1サッカー選手権など各種国際大会の現場を訪れ、AFCの執行委員へのロビー活動を行っている。

ソン・フンミン

KFAは「韓国が長い間アジアカップを開催していないことや、東アジアでの開催することが地域循環開催になると考慮した際に、(韓国での開催が)より妥当だという点を強調している。また、カタールで開催する場合は大会時期が2024年1月に延期され、当初の開催年度が替わってしまう問題がある。数十億のアジアファンがテレビで視聴するだけに、韓国で開催すればより視聴が楽な時間帯となる。名分と実質的効果のどちらを見ても、韓国が開催地に適しているとAFCに訴えている」と伝えた。

また、「韓国で開催されれば、2002年ワールドカップの熱気を再現できるサッカーフェスティバルになるだろう。また、ソン・フンミンやキム・ミンジェなどの国際的スターを保有している今、自国で大会を開催できれば、63年ぶり優勝達成により近づくことができる。開催都市をはじめとする地域サッカーの活性化にも大いに役立つはずだ。サッカー以外にも、近年世界的人気を誇る“K-カルチャー”をアジア全域に拡散し、観光面でも新型コロナのパンデミックを克服できる出発点になることを期待している」と付け加えた。

(記事提供=OSEN)

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