「イ・ガンインに限らずすべての選手たちに対し、パフォーマンスや現在のコンディション、代表が要求するプレーを遂行する能力などを考慮した」
「マジョルカでイ・ガンインがどのように活用されているのかを見守った。我々もイ・ガンインの特徴をよく理解している。技術や判断力に優れた選手だ。引き続き守備面に課題があり、発展させなければならない部分はあるが、選手個人にフォーカスを合わせると言うより、チームとして考慮することが重要だ」
また、Kリーグでここまで29試合8ゴール4アシストの活躍を披露し、A代表初招集となったMFヤン・ヒョンジュン(20)については、「(ヤン・ヒョンジュンを)選んだ理由は明確だ。初招集ではあるが所属チームで多くの試合に出場しており、若いながらに良い技術とスピードを持っている。我々を助けてくれる選手だと思う。代表でどんなパフォーマンスを見せてくれるかが楽しみだ」と伝えた。
韓国代表の絶対的エースかつキャプテンのFWソン・フンミン(30、トッテナム)は、開幕から公式戦7試合無得点と苦しんでいる。ただ、ベント監督は「以前に多く得点していたときと同じ考えだ。まったく心配していない。最も重要なのは、来る2試合に集中してやるべきことをやることだ。ソン・フンミンに対する自信は変わらない」と信頼を示した。
ブラジル代表などと対戦した6月の国際Aマッチでは負傷のため欠場したDFキム・ミンジェ(25、ナポリ)も、セリエA進出後初めて韓国代表に合流する。
「キム・ミンジェは予想通り素晴らしい一歩を踏み出した」と称えたベント監督は、「彼は幻想的な選手だ。攻守両面で飛び抜けて優れている。良いリーグ、チャンピオンズリーグで優れたプレーを見せている。(ナポリが)今後平日と週末に試合を予定しているため、上手く戦って代表に合流し、2試合に向けてしっかり準備しなければならない」と述べた。
9月の国際Aマッチは海外ではなく韓国国内で行われる。韓国代表は23日に高陽(コヤン)総合運動場でコスタリカ代表、27日にソウルワールドカップ競技場でカメルーン代表との対戦を予定している。
この2チームとの対戦には「相手がトップレベルではない」との批判もあるなか、ベント監督は「常に最善を尽くして協会と話し合っている。9月の国際親善試合についても同じだ。すべてのことを望み通りにはできない。欧州で試合ができる欧州のチームも多くない。欧州で別のチームと対戦することもできたが、最善の決定を下すことで同意した。あまり多くを言及したくはない」と言葉を選んだ。
9月の国際Aマッチは、来る11月のカタールW杯本大会に向けた事実上最後の“リハーサル”だ。大会直前を除けば、もう国際Aマッチを戦える期間はない。今回招集されたメンバーは現状のベストとも言えるだろう。
ベント監督は「新しく招集した選手は一人だけだ。以前のリストと大きく変化した部分はない。最後の招集なので、この期間を活用して両チームを相手に発展できる部分を探さなければならない」と伝えた。