韓国で現役・引退問わずスポーツ選手の“ユーチューバー化”が進んでいる理由

2019年08月16日 スポーツ一般

メディア環境の急激な変化によって、YouTubeをベースにしたニュースの生産と消費が急増している。韓国のスポーツスターたちも、YouTubeを通じて存在感を示している。

これまで既存メディアに登場していた彼らが、YouTubeの“1人放送”で率直な話を展開する。ノウハウ公開、くだけたコミュニケーション、そしてさまざまな批判まで、多くの注目を集めるのも当然かもしれない。

スポーツスターたちが積極的にマイクの前に立つ理由は、個人のブランド価値の上昇、チャンネル登録者の確保、ファンサービスなどの要素が絡み合っている。

代表的なスポーツ出身ユーチューバーには、元韓国代表のサッカー選手キム・ビョンジが挙げられるだろう。30万以上のチャンネル登録数を誇る「コンビョンジTV」は、7人のスタッフと一緒にコンテンツを作っている。

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バスケットボール界のスター選手だったハ・スンジンは、韓国バスケットボールに対する爆弾発言で大きな反響を呼んだ。強圧的な指導、非科学的なトレーニングを批判した。関連動画は2週間で160万再生に達した。

元プロ野球選手パク・ミョンファンも、YouTubeで目立った活躍を見せている。10編以上も制作されたチョン・スグンとのトークショーは、平均再生数が40万に迫る。

その他イ・チョンス(サッカー)、パン・ソンユン(バスケットボール)、クァク・ユンギ(ショートトラック)なども“1人放送”の世界に飛び込んだ。

YouTubeは現在、コートやグラウンドを離れた引退選手の新しい活路となった。ところが最近になって、時間的な余裕を持つ現役選手たちもYouTubeチャンネルを開設している。

総合格闘技選手キム・ドンヒョンは、「メミキムTV」を運営中。ファイターの世界と護身術に対する気になるテーマを解説している。

さまざまな種目のなかで、特にサッカー選手がYouTubeに熱心だ。

蔚山現代のキム・ボギョンは、去る3月に「フットボールTV」を開設して、Kリーグの話やトレーニング方法などを公開している。全北現代のイ・ヨンは、自分のニックネームを取った「ヨンオンニTV」を開いた。

ドイツを離れ、中東にチームを移したク・ジャチョルは、YouTubeで移籍の背景を明らかにし、涙を流しながらファンと直接的なコミュニケーションを行った。彼は若者に夢、希望、勇気を伝えるためにYouTubeを始めたと明らかにした。

韓国スポーツ界に吹いているYouTubeの風は激しい。すでに各種目別球団と解説者のYouTubeチャンネルが多い。そこに社会的な影響力が大きい引退選手、そして現役選手たちも次々とユーチューバーに変身している。

彼らは時には楽しく、時には真剣にファンとコミュニケーションをとっている。グラウンド内外にコミュニケーションの場が拡大したことで、ファンの立場としては、さまざまな情報を選んで見ることができるようになった。

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