韓国で40歳イ・デホの引退ツアーが始動!他球団も巻き込んだ記念イベントが「得」でしかない理由

韓国プロ野球KBOリーグのオールスターゲームで、スペシャルなイベントが開かれた。かつてオリックス・バファローズ、福岡ソフトバンクホークスで活躍し、現在はロッテ・ジャイアンツに在籍するイ・デホ(40)の引退ツアーが始動したのだ。

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紆余曲折の末に開催が決まったイ・デホ引退ツアーは、韓国野球委員会(KBO)がスタートを切った。これからはイ・デホ擁するロッテと対戦する9球団がイベントを準備する時間だ。

「我々の球団に所属しているわけでもないのに、なぜ」ということでもない。断然、球団の役に立つことは間違いない。

イ・デホ

去る7月19日に行われたオールスターゲームで、KBOは5回裏終了後に引退イベントを開いた。読売ジャイアンツなどで活躍したイ・スンヨプ(45、引退)に続き、史上2人目となる引退ツアー開始を知らせた。この日、KBOは特別に制作されたイラストをプレゼントした。

イラストには、高校時代から現在まで野球選手として活躍したイ・デホの姿とともに、ロッテのホームタウンである釜山(プサン)、そして本拠地の社稷(サジク)球場が背景に描かれた。そこに、社稷球場で使われた一塁ベースと土を入れて額縁にした。

KBOは「イ・デホが22シーズンの間、KBO及び韓国野球の発展に貢献し、献身してくれたことに対する感謝と尊重を込めた特別なプレゼントを制作した」と説明した。

観客は「デ~~ホ!」と大声で叫び、応援歌を歌った。電光掲示板では、ロッテ同僚のチョン・ジュヌ(36)をはじめ、ソフトバンクの王貞治会長、元同僚の柳田悠岐(33)、ロッテ元監督のジェリー・ロイスター氏、大東(テドン)中学時代の元監督であるシン・ジョンセ氏などがイ・デホにビデオメッセージを伝えた。

その後、イ・デホも感謝の挨拶をした。「本当にありがとう。残りのシーズンを上手く締めくくり、より素晴らしかった選手として記憶に残りたい。本当に楽しかったし、幸せだった。残りのシーズン、最善を尽くして良い結果で報いたい」と伝え、熱い涙を流した。

盛大で華やかだった。最高のスター選手が集ったオールスターゲームだけあって、華やかな舞台であることは当然だった。そのなかでも、イ・デホの引退イベントは特別だった。KBOでも韓国代表でも、大きな業績を残した選手だ。それだけの礼遇は受けて当然だ。

特別に制作されたイラストが贈られたイ・デホ(左)

他球団にも“イ・デホ効果”絶大

これからは9球団の番だ。「どんなイベントを準備しなければならないのか」という悩みが生じざるを得ない。貧相でも良くなく、かといって過度に開いても良いわけではない。ただ、しっかり悩む必要のあるツアーイベントだ。

“最後”という言葉は大きな意味を持つ。特に、ファンの立場からすればそうだ。球場にはホームファンだけでなく、ビジターのファンも来る。「イ・デホをこれ以上見られないのであれば」という思いで、引退ツアーの現場を訪れようとするファンは多いはずだ。

観客の動員はすなわちお金につながる。ホーム球団としては大きな収益を得られる。

特に、イ・デホは韓国でも全国区の人気球団に数えられるロッテ所属であり、そのロッテでも市場指折りのスター選手だ。彼の引退ツアーによるマーケティング効果は絶大だろう。

実際、とある球団の関係者は、「イ・デホの引退ツアーは球団の立場としては好材料だ。一般的な試合に比べて多くの観客が来るのではないか。歓迎すべきことだ。真心を込めて礼遇したい」と伝えた。

家族も見守るなか、観客に向かってクンジョル(韓国で最も丁寧なお辞儀)をするイ・デホ(左)

引退ツアーで各球団がイ・デホに贈るプレゼントの内容も話題になっている。

かつて、イ・スンヨプが引退ツアーを開催した当時は、ハンファ・イーグルスがホームタウン大田(テジョン)の市木である松の盆栽をプレゼントし、斗山(トゥサン)ベアーズは利川(イチョン)特産品の陶磁器を渡した。NCダイノスは昌原(チャンウォン)の公共自転車ブランドの自転車模型をプレゼントした。

ロッテは2003年、56号目のホームランボールをキャッチするため、ファンが虫取り網を持っていたことに着目し、黄金の虫取り網の模型を渡し、本物の虫取り網も用意した。

KIAタイガースは無等(ムドゥン)球場の座席を記念品として手渡した。ホームタウンや関連地域の製品をプレゼントしながら、地域イメージも育むことができ、過去の思い出を蘇らせることもできる。このほか、旅行用品セット及びデジタル額縁(当時SKワイバーンズ、現SSGランダース)、木彫りスピーカー(LGツインズ)、黄金ユニホーム(キウム・ヒーローズ)などのプレゼントもあった。

ファンの間で「イ・デホ引退ツアーで何が行われるのか」「どんなプレゼントがあるのか」と想像するだけでも、球団の広報効果は確実だ。イベントを上手く準備できれば、ファンの公表萌えられる。イメージアップにこれ以上のものはない。

過去のイ・スンヨプ引退ツアー当時には、「なぜしなければならないのかがわからない」という球団関係者の声が少なくなかった。イ・スンヨプの本塁打で負ければ負けであり、勝つことがなかったからだ。むしろ憎いという声まであった。ファンも同じで、今回のイ・デホ引退ツアーをめぐっても、ファンの間で熾烈な議論が繰り広げられた。

とはいえ、引退ツアーを開催するかしないかで言えば、開催した方がずっとましだ。だからこそ、開催を決定した。

KBOは確実に好スタートを切ったが、残りの9球団はどのように準備するのか。また、ロッテはイ・デホとどのような別れ方を迎えるのか。今季の韓国プロ野球後半戦を楽しむためのもう一つの見どころだ。

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