大谷翔平の“韓国凱旋”もあり得るのに…KBOがMLBのアジアツアー開催を「即決」できない理由

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またほのめかすだけほのめかして、何もしないのだろうか。米メジャーリーグ機構は韓国野球委員会(KBO)の決定を待っている。

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韓国プロ野球KBOリーグ側の決断が長引けば、すべてのことがなかったことになる可能性もある。

MLBオールスターとKBOオールスターによる親善試合のことだ。

MLB側は、今シーズン終了後にアジアツアーを実施する計画を立てている。韓国と台湾にMLBオールスターを送り、少なくとも6試合を行う計画だ。

新型コロナウイルスの感染状況を見守らなければならないが、実現すれば釜山(プサン)の社稷(サジク)球場とソウルの高尺(コチョク)スカイドームで最低4試合が行われる。KBO側がMLBのアジアツアーを承認すれば、KBOオールスターとMLBオールスターによる夢の対決が実現する。

MLB側はオールスターを最大限スター選手で構成する計画だ。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平(28)はもちろん、サンディエゴ・パドレスのキム・ハソン(26)、タンパベイ・レイズのチェ・ジマン(31)などアジア人選手もアジアツアーのメンバーに入る可能性がある。

(写真提供=AP/アフロ)大谷翔平

MLB機構の職員は、去る5月に社稷球場を現場実態調査し、選手が泊まるホテルや金海(キメ)国際空港の検疫及び入国システムのチェックを終えた。

MLB機構シニア・バイスプレジデントのジョン・スモール氏も自ら来韓し、KBOのホ・グヨン総裁と意見を交換した。ホ・グヨン総裁もMLB機構を訪れ、アメリカ国内でのKBO開幕戦実施やオープン戦の編成などについて話し合った。

アイデアレベルの意見交換ではあるが、野球活性化とグローバル化の目的で、MLBとKBOが同じ意思を持っていることが確認された。日本プロ野球(NPB)は以前から積極的に参入しており、2024年のMLB開幕戦を日本で行うことで合意したという。

問題は、韓米オールスターの親善試合がMLBやKBOによる主管大会ではないことだ。

大会開催にかかる費用を両国機構が負担する必要はない。MLBは選手労組などパートナー団体の同意を得て、アジアツアーを推進しているが、一方のKBOはパートナーたちの同意を求める時点からすでに難航している。KBO全10球団のうち、否定的な意見を述べる球団もあるほどだという。

シーズン終了後に行われるのであれば、選手たちの休息期間を奪うことになる。MLBオールスターと対戦するだけに、控え選手を送り出すこともできない。選手難にあえぐKBOの現状では、主力選手のコンディションが来季準備にも大きくかかわる敏感な事案だ。

万が一発生し得る費用も、球団の立場としては負担になる。球団からすれば得よりも損の方が大きい。KBOとしても、全10球団から選手を選抜するだけに、積極的に推し進めにくいというのが事実だ。

これが開催可否の決定が遅々として進まない理由であり、現実的な悩みである。

もっとも、KBOと10球団の悩みのなかに“ファン”の考えはない。

大谷が投げるボールをイ・ジョンフ(23)が打ち返し、キム・ハソンが守る。これまでゲームのなかでのみ実現したマッチアップが、現実の試合で見られるのであれば、野球ファンが急増することは火を見るよりも明らかだ。

代表の試合だけがKBOの興行に火を付けるわけではない。MLBオールスターのプレーを直接見た子供たちは、「メジャーリーガーになること」を夢に掲げることができる。

韓米オールスターの親善試合後に始まるストーブリーグ期間は、自然とワールドベースボールクラシック(WBC)の準備過程とも重なる。つまり、1年中野球ブームを巻き起こせるチャンスという意味だ。

韓国プロサッカーのKリーグは、オールスターチーム(チームKリーグ)を構成し、13日にソウルワールドカップ競技場でイングランド・プレミアリーグのトッテナムと親善試合を行う。トッテナムは、アジア人初のプレミアリーグ得点王に輝いた自国の英雄ソン・フンミンなどが活躍する欧州の名門クラブだ。

そんなスターの凱旋もあり、トッテナム対チームKリーグのチケットは予約販売開始25分で完売となった。それだけ、サッカーファンの期待値も高いという意味だ。こうした興行面でのプラスが多いにもかかわらず、なぜKBOは即断即決をすることができないのだろうか。

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