ベスト4に進出した2002年日韓大会に始まり、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会と3度ワールドカップ出場を経験した元韓国代表MFパク・チソンが、カタールW杯を控えた母国の戦いを展望した。
今年11月に行われるカタールW杯本大会。10大会連続11回目の出場となる韓国代表は、グループステージでポルトガル代表、ウルグアイ代表、ガーナ代表と同じグループHに入った。
2014年ブラジル大会、2018年ロシア大会と直近のワールドカップでいずれもグループステージ敗退に終わっている韓国代表は、南アフリカW杯以来3大会ぶりの決勝トーナメント進出を目指している。
そんな現在の韓国代表をパク・チソンはどう見ているのだろうか。本紙『スポーツソウル』の書面インタビューで、彼はポルトガル出身のパウロ・ベント監督を先頭とした“マイウェイ”を楽観的に見ている。
「ベント監督は長い期間代表チームを率いて、その間には紆余曲折もあった。ただ、粘り強く自分の哲学を貫き、現在のチームを作り上げた点は本当に肯定的だ。上手くやっていると思う。本大会でその結実がどんな姿を見せるのか楽しみだ」
一部では韓国代表が比較的簡単な組に振り分けられたという分析もあるが、パク・チソンはそれを否定した。
「韓国にとってワールドカップで“簡単な組”、“無難な組”なんてものは存在しない。“本当に難しい組”か、“難しい組”しかないよ」とし、韓国代表が入ったグループHが厳しい組であると強調。
また、「韓国代表の戦力だけ見れば、ベスト16入りの可能性は50%にも満たないと思う。ただ、韓国の一サッカーファンとして、選手たちが最高のパフォーマンスを見せ、そこに運までついてきてくれば、国外開催のワールドカップで再びベスト16入りできるのではないかと期待している」と展望した。
パク・チソンはワールドカップ成功のカギを国内Kリーグ組の選手が握っていると見通す。
というのも、欧州組であればシーズン途中にワールドカップを戦うため、コンディション調整に大きな問題はないが、Kリーグ勢はシーズンを終えて代表に合流するため、トップコンディションを維持することが難しいからだ。
「最も重要なのは選手たちが負傷なくワールドカップを迎えること。それぞれが所属チームで最高のコンディションを維持してほしい。何より、Kリーグの選手たちはシーズンを終えた直後なので、コンディションをどれだけしっかりキープできているかが重要だ」
前線はFWソン・フンミン(29、トッテナム)やFWファン・ヒチャン(26、ウォルヴァーハンプトン)など欧州の第一線で活躍する選手が多い反面、後方はDFキム・ヨングォン(32、蔚山現代)、DFキム・ジンス(29、全北現代モータース)など国内組が主体の韓国代表。パク・チソンの助言通り、国内組のコンディション如何がグループステージ突破を左右するといっても過言ではなさそうだ。
■【写真あり】日韓W杯から20年。当時の韓国代表メンバー23人の”その後”
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