「CR7」ならぬ「NOS7」?ソン・フンミンの個人ブランド展開が話題沸騰「市場価値は天を貫く」

アジア人初のプレミアリーグ得点王に輝いた韓国代表FWソン・フンミン(29、トッテナム)の新たな個人ブランドと噂される『NOS7』が、サッカー界のみならず関連業界から多くの関心を集めている。

【独占映像】個人ブランドお披露目の場か…ソン・フンミンの帰国風景

ソン・フンミンは5月24日、仁川国際空港を通じて韓国に帰国した。ゲートを出る際には得点王に与えられるゴールデンブーツを手にし、現地に駆け付けた報道陣やファンの記念撮影に笑顔で応じていた。

ただ、名誉あるゴールデンブーツより関心を集めたのは、ソン・フンミンが着ていたTシャツだった。

一見、ただの白色のTシャツのように見えるが、左胸に注目してみると、『NOS7』なる謎のロゴが記されていることがわかる。

帰国当時のソン・フンミン。左胸には『NOS7』のロゴ

この『NOS7』をめぐってはネット上を中心にさまざまな見解が飛び交ったが、調査の結果、ソン・フンミンが来月にローンチ予定の個人ブランド名であることが確認された。

複数の広告業界従事者は、「普段、ソン・フンミンはかなり目立ったブランド服を着たり、派手な服装を身にまとったりして、空港の記念撮影に応じてきた。ただ、この日は『NOS7』のブランドを確実に知らせるために、ジーンズと白のシャツという地味なコーディネートを選択したものとみられる」と分析した。

実際、あまりにシンプルなコーディネートだったおかげで、『NOS7』のロゴがいつも以上に強烈な印象を与えていた。

衣類や化粧品などで商標登録

『NOS7』というブランド名は、ソン・フンミンの姓の英語表記「SON」を逆にした「NOS」と、自身が着用する背番号「7」を組み合わせたものだ。

韓国特許庁が運営する特許情報検索サービス「KIPRIS」で『NOS7』を検索してみると、「出願人:ソン・フンミン」で15件の商標登録が表示される。

これによると、ソン・フンミンは「衣類・靴・帽子」「光学・通信機器・SW」「家庭用品・ガラス製品」「床製品」「化粧品・洗剤」などの商標権を、法律代理人を通じて出願していた。

インスタグラムには『NOS7』の公式アカウント(@nos7_official)が開設された。同アカウントはソン・フンミンが帰国した5月24日に初投稿が行われ、プロフィール欄には「Nothing, Ordinary Sunday」と綴られている。

また、同アカウントに記載されたホームページを見ると、「June 17, 2022」と、来る6月17日のブランドローンチが示唆されている。この日付は、6月の国際Aマッチ期間(5月31日~6月15日)が終了する時点に合わせて設定したものと分析できる。

(画像=『NOS7』Instagram、ホームページキャプチャ)

ソン・フンミンは『NOS7』のほか、『INFEELD』という商標を、「飲食・ホテル業」などで出願していた。

これらの動きを見ると、ソン・フンミンが自身のロールモデルに挙げるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(37、マンチェスター・ユナイテッド)が、個人ブランド『CR7』をローンチし、さまざまな産業に進出したことと軌を一にする。

徹底的なかん口令で関係者も把握できず

ソン・フンミンは個人ブランドローンチの準備過程に関して、情報が外部に漏れることを徹底的に防いだ。実父ソン・ウンジョン氏と代理人が、ブランドローンチに参加する各界の専門家と制限的に疎通を行うほどのレベルだ。

実際、韓国サッカー協会(KFA)や代表関係者も個人ブランドローンチを認知できておらず、ソン・フンミンにウェアや用品のサポートを行うスポーツブランド『アディダス』も、一歩遅れてソン・フンミン側に接触していた。

KFA関係者は「ソン・フンミンが普段からファッションへの関心が高いというのは知っていたが、個人ブランドをローンチするなんて話は聞いたことがなかった。事業と関連したことなので、慎重に進めたのだろう」と語った。

『アディダス』側もKFA関係者と似たような反応だったが、「ソン・フンミンはグローバル本社との契約なので、国内で(衣類等の)個人事業をする分には問題ない」と明らかにした。

PL得点王で「何してもいい状況」

ソン・フンミンがさまざまな産業群で個人ブランド事業を行うことから、広告業界も彼の動向を注視し続けている。

とある専門家は、「ソン・フンミン自身は、ファッション以外の産業群までブランド事業を推進しようとは思っていなかったはずだ。ただ、さまざまなアドバイスを通じて自身のブランド価値を極大化する方向で悩んだ末、推進することを決断したものとみられる。韓国国内のアスリートとしては初の事例となるだけに、関心は非常に高い」と伝えた。

それとともに、「ソン・フンミンは各種産業群を含めてブランド価値1位のワールドスターだ。そこに“プレミアリーグ得点王”というとてつもないタイトルまで加わっただけに、市場価値は天を貫くだろう。一言で言えば“何をしてもいい状況”だ。『NOS7』などのソン・フンミン個人ブランドがどんな方向に進むか注目せざるを得ない」と期待を寄せていた。

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