もやは「中国は韓国人監督の墓場」と呼んでもよさそうだ。Kリーグで6回の最優秀監督賞を受賞したチェ・ガンヒ監督も結局、中国スーパーリーグで5カ月を待たず解任された。
中国スーパーリーグの大連一方は7月1日、チェ・ガンヒ監督との契約解約を公式発表した。クラブ側の一方的な更迭としか考えられない。理由は成績不振だ。大連は今季、4勝5分6敗でリーグ10位にある。
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チェ・ガンヒ監督は昨年11月、14年間の長きに渡って指揮した全北現代を離れ、天津権建の監督に就任したが、クラブの親企業が倒産の危機を迎え、今年2月から大連一方の監督に就任した。
大連はマレク・ハムシーク、ヤニック・カラスコ、エマニュエル・ボアテンクなど欧州ビックリーグ出身の選手らを保有しているが、成績は中下位圏に止まっている。最近は、カラスコが欧州に帰りたいという意思を公に表明し、チェ・ガンヒ監督のリーダーシップに傷がついた。
しかも、大連がイングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドを率いたラファエル・ベニテズ監督に巨額の年俸を提示してラブコールをしていたことが伝わり、チェ・ガンヒ監督の立場はさらに不安になった。
これまでホン・ミョンボ、チェ・ヨンス、イ・ジャンス、チャン・ウェリョンら韓国サッカー界で指導力が認められた後、中国スーパーリーグに進出した韓国人監督たちは契約期間を満たせないまま、その座から去らねばならなかった。
“毒入りの聖杯”と表現される中国スーパーリーグの監督職にチェ・ガンヒ監督が挑戦を表明したとき、周囲からも懸念の声が少なくなかった。
チェ・ガンヒ監督はKリーグを代表する監督でもあっただけに、今回の落馬が示唆するところは大きい。
大連は予定された手順どおり、チェ・ガンヒ監督との契約解除で空席になった監督の座をベニテス監督で埋めるものとみられる。
7年前、広州恒大を率いたイ・ジャンス監督がマルチェロ・リッピ監督にその座を奪われたように、今回も中国スーパーリーグの名将欲のせいで韓国人監督が犠牲になったのだ。
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