U-23韓国代表を率いるファン・ソンホン監督が、来る9月に開催予定だった杭州アジア大会の延期について言及した。
ファン監督は5月6日、韓国サッカー協会(KFA)を通じて、杭州アジア大会の延期について以下のように述べた。
「予想はしていたことだが、突然の発表に困惑している。仮にアジア大会が2023年に延期となった場合は、出場できる年齢及び具体的な大会要項を協会と確認し、大会に向けて支障なく準備を進めたい」
当初は9月に行われる予定だった杭州アジア大会は、中国国内における新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、6日に延期が確定した。今後の日程はまだ未定だ。
アジア大会の男子サッカー競技には23歳以下の選手が出場することができる。また、1チーム当たり最大3人まで、年齢制限の適用を受けない選手(オーバーエイジ枠)を起用することができる。
韓国の場合、アジア大会で金メダルを獲得できれば、出場選手は兵役免除の特例を受けられる。実際、前回のジャカルタ・アジア大会ではFWソン・フンミン(29、トッテナム)がオーバーエイジ枠で出場し、金メダル獲得によって兵役免除の恩恵を受けていた。
ただし、大会が1年延期となった場合、「23歳以下」と定められている年齢制限が1年増えるかどうかは、現時点で確定していない。
杭州アジア大会と同じく、新型コロナの影響で大会が1年延期となった東京五輪では、男子サッカー競技の年齢制限を従来の「23歳以下」から「24歳以下」に定めたことがあった。
ひとまず、ファン監督率いるU-23韓国代表は、来る6月にウズベキスタンで開催予定のU-23アジアカップに出場予定だ。
また、アジア大会の延期は、パウロ・ベント監督率いるA代表との“交通整理”の面でむしろポジティブな効果を得られるという見方がある。
というのも、仮に杭州アジア大会が9月に通常通り開催されれば、その2か月後に開催予定のカタールW杯と関連し、A代表とU-23代表との間での選手招集問題が議論になることはほぼ確実だったからだ。
そのため、アジア大会が1年延期となれば、W杯に向けた日程と重ならないこともあり、代表チームの運営にも支障をきたさないとみられる。
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