かつてヤクルトに在籍した投手ブキャナンの「イマ」。溢れる“家族愛”で韓国バラエティにも出演!?

「家族は私のすべてだ」

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韓国プロ野球KBOリーグのサムスン・ライオンズに所属する投手デビッド・ブキャナン(32)が、無限大の“家族愛”を見せて話題を集めている。

去る2010年、フィラデルフィア・フィリーズの指名を受けたブキャナンは、2016年までフィリーズ傘下のマイナーチームでプレーした。つまり、それまでアメリカを離れたことは一度もなかった。

海外生活が始まったのは2017年からだ。当時、日本プロ野球(NPB)の東京ヤクルトスワローズに加入したブキャナンは、2019年までの通算3年間を日本で過ごすと、翌2020年からは韓国に身を移し、サムスンで活躍を続けている。

アメリカ時代よりも多くの富を手にしているのは事実だが、その代わり家族の犠牲が伴う。選手の立場では、家族がいることで異国でも安定感を得ることができるが、その家族の立場からすれば、異国での生活を“やむを得ず”することになる。

この点はブキャナン自身も理解している。現在、ブキャナンの家族である妻のアシュリー、息子のブラッドリー、娘のリリーは、皆サムスンのホームタウンである大邱(テグ)で暮らしている。

(写真提供=サムスン・ライオンズ)息子ブラッドリーを抱っこするブキャナン

野球選手であり続ける理由は「家族がいるから」

ブキャナンは「家族という存在は、私が毎日練習をし、ボールを投げられる理由でもある。家族がいるからこそ、私は自分のルーティンを続けることができる。たとえ苦しいことがあっても耐えられる原動力と言える。野球は私が野球選手であるためにしなければならないことだ。家では夫として、父としてこなすべき仕事がある。家族のために一生懸命頑張ろうとしている」と語った。

続けて、「妻のアシュリーは本当に立派な母親だ。どの国、どの場所にいたとしても子どもたちの教育をしっかりする。長期間の遠征があると1週間ほど離れることもあるが、家で子どもたちを上手くケアしてくれる妻を尊敬している。愛しているよ」と、妻に感謝の気持ちを伝えた。

2020シーズンには、試合途中に妻に向けたラブレターをカメラに向かって見せたこともあった。

ブキャナンは過去に家族と離ればなれで過ごしたことがある。2020年当時、妊娠中だった妻アシュリーの体調が優れず、息子とともにアメリカに帰ったのだ。この間、ブキャナンはひとり韓国に残り奮闘を続けた。

当時、ブキャナンは勝利投手となった後のインタビューで家族のことを思い、涙を流した。さらには、ファン作成の応援映像を見てもブキャナンは泣いたことがあった。

ブキャナンは「2020年6月のKTウィズとのダブルヘッダーでのことだ。第1戦で私が先発登板した。そのとき、アシュリーは妊娠中だったのだが、伝えたかったことを書いてカメラに見せた」とし、「その後、家に帰ると妻から“とても可愛かった”と伝えられたよ。“またプロポーズをされたみたい”ともね」と笑顔を見せた。

活躍、人柄ともに最上級

そんなブキャナンは、現在の韓国プロ野球における最高の外国人投手に挙げられる。加入初年度の2020年に15勝を挙げ、翌2021年も16勝をマーク。サムスンの歴代の外国人投手におけるシーズン最多勝の新記録も打ち立てた。

加入3年目となる今季も、5試合で2勝3敗、防御率2.45としている。全試合でクオリティスタート(先発6イニング以上を投げ、3自責点以下)を達成していながら、勝ち運に恵まれていないことだけが惜しい。

野球の面だけでなく、ブキャナンは人柄も最上級だ。登板日こそ自分の投球に集中するが、自身の出番がない日は持ち前の愉快な性格を活かし、ダグアウトで応援団長の役割を買って出ている。当然、サムスン所属選手のなかでも人気は高く、ファンからは早くも来季以降の残留を熱望されているほどだ。

最近ではあふれ出る“家族愛”もスポットライトを浴びている。

4月28日に韓国で放送されたMBC every1『ようこそ、韓国は初めて?』(原題)では、ブキャナン一家の日常が公開された。マウンド上では頼れるエースのブキャナンも、球場の外では優しい父親であり、夫だった。

公の場でも家族への愛情を隠すことなく、ときには涙まで流す。ブキャナンの家族愛は“ホンモノ”だ。

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