韓国の血を引くカザフスタン出身プロボクサーであり、IBF世界ミドル級王者のゲンナジー・ゴロフキン(39)が、WBAミドル級スーパー王者の村田諒太(36)を相手に、WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦を戦う。
今回の対決は来る4月9日、日本のさいたまスーパーアリーナで開催される。
43戦41勝1分1敗という圧倒的な通算成績を誇るゴロフキンは、2010年代最高のプロボクサーの一人だ。
2018年にはメキシコのサウル・アルバレス(31)相手にキャリア唯一の敗北を喫し、王座陥落を経験したが、2019年10月にウクライナのセルゲイ・デレフヤンチェンコ(36)を破って返り咲き。現在までIBF、IBOミドル級王者として世界最強の座に君臨している。
今回の村田との直接対決は、IBF、IBOミドル級王者の2次防衛戦であると同時に、WBA・IBF世界ミドル級王座統一戦でもある。
ゴロフキンが村田を破り、IBF、IBOに次いでWBAも席巻できるかどうかに期待が集まっている。
一方、日本が誇る村田は2013年にプロの舞台にデビューして以降、18戦16勝2敗を記録している。2017年にWBA世界ミドル級王者に輝くと、翌2018年にはアメリカのロブ・ブラント(31)に敗れ防衛に失敗したが、2019年の再戦では勝利をおさめ、王座奪還を果たした。
そんな村田とゴロフキンの対決は、韓国では“意外な日韓戦”としてファンの関心を集めている。
というのも、ゴロフキンの母方の祖父が、日本による植民地時代に沿海州に移住した韓国人であるからだ。
このため、韓国国内では村田とゴロフキンの対決を「韓国と日本の対決構図」としても捉え、注目を寄せている。
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