韓国Kリーグ1(1部)のFCソウルは4月5日、韓国代表MFファン・インボム(25)を獲得したことを発表した。契約期間は6月30日まで。
【注目】“韓国のピルロ”と呼ばれるファン・インボムはどんな選手?
1996年9月生まれのファン・インボムは、大田(テジョン)シチズン(現・大田ハナシチズン)U-18ユースの忠南(チュンナム)機械工業高校を経て、2015年に大田でプロデビュー。2018シーズンまでKリーグ通算106試合に出場し、16ゴール13アシストを記録して注目を集めた。
特に、2018年夏のジャカルタ・アジア大会ではU-23韓国代表を金メダルに導く活躍を披露。その後、2019年冬の米メジャーリーグサッカー(MLS)バンクーバー・ホワイトキャップス移籍を経て、2020年夏にロシア・プレミアリーグのルビン・カザンに加入した。
ロシアでは加入初年度の2020-2021シーズンに18試合3ゴール2アシスト、今季は直近まで17試合2ゴール3アシストと、中盤の主力を担っていた。
ただ、最近のロシアによるウクライナ侵攻を受け、国際サッカー連盟(FIFA)はロシア国内クラブに所属する外国人選手は6月末まで他国のクラブと契約できるという特例措置を発表。
これにより、同じくロシア1部のロストフに所属していた元日本代表MF橋本拳人(28)がヴィッセル神戸に加入していたが、ファン・インボムも今回、特例措置を活用する形となった。
夏までの期間に実戦感覚を維持するため、Kリーグ復帰を進めてきたファン・インボムはFCソウルと短期契約を結んだ。ただ、FCソウルは特例措置適用後の変動の可能性を考慮し、ファン・インボムがKリーグで引き続きプレーする場合、2022シーズン終了まで契約を延長することで大枠合意したという。
ファン・インボムはFCソウル加入に際し、「幼い頃、キム・ジンギュやキ・ソンヨンといった好きな選手が活躍するソウルの試合を楽しんでいた記憶がある。今回、先輩たちと同じチームでプレーすることができて光栄だ」とコメント。
続けて、「FCソウルは韓国で最も大きなクラブの一つだ。ソウルワールドカップ競技場を埋め尽くしたファンから良いエネルギーをもらいながら、一日も早く試合に臨みたい。僕もファンに新たなエネルギーを届けたい」と意気込みを伝えていた。
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