ショートトラック混合で起きた中国の“疑惑判定”、韓国から不満続々…個人で巻き返しなるか

現在行われている2022年北京冬季五輪で韓国代表は、初日から“滑って”しまった。

【写真】韓国代表選手、東京五輪で“握手拒否”の瞬間

2月5日、中国・北京のキャピタル室内競技場で行われたショートトラック2000m混合リレー準々決勝1組では、3周を残して韓国代表の第3走者パク・ジャンヒョクが転倒し、3位(2分48秒308)でゴールインした。

男女2人ずつ計4人が500mずつ走る混合リレーは、今大会で新設された種目だ。各組の2位までが準決勝に進み、各組の3位は上位2チームが準決勝に進むのだが、韓国は脱落の苦杯を舐める結果となった。

(写真提供=OSEN)肩を落とす韓国代表

韓国は緻密な戦略をもとに、混合リレーで今大会1号の金メダルを狙ったが、決勝どころか準決勝にも進めず、虚しい結果に終わってしまった。

だが、混合リレーに先立って行われた女子500m予選ではチェ・ミンジョンが準々決勝に、男子1000m予選ではファン・デホン、パク・ジャンヒョク、イ・ジュンソが準々決勝に進んでいる。女子500mと男子1000mの決勝戦は、27日21時46分から行われるのだが、選手たちは混合リレーの失敗を挽回しなければならないという気持ちが大きいだろう。

しかし、いくら気持ちを強く持ったとしても、“中国ホーム”という点は如何ともしがたい事実なのである。

中国代表の疑惑判定

ショートトラック中国代表は今大会を控え、4年前の2018年平昌(ピョンチャン)大会で韓国を率いたキム・ソンテ監督を総監督として招聘。加えて、韓国人選手の技術的特性を誰よりもよく知る“レジェンド・メダリスト”アン・ヒョンス(ヴィクトル・アン)を技術コーチに配置し、“打倒韓国”を掲げてきた。

この強化策が結実した中国は、混合リレーで無事金メダルを獲得。決勝で中国は、13周残した状態で男子エースの任子威がトップに立ち、そのままゴールイン。2分37秒34の記録で、2位のイタリア(2分37秒39)をわずかながら上回った。

しかし、中国の戴冠については判定の是非が浮き彫りになり、今なお物議を醸している状況だ。

中国は準決勝で4チーム中3位を記録。ところが、審判団は10分近くのビデオ判定の末、2位のアメリカにペナルティを与え、3位の中国が決勝に進出することとなった。

中国は準決勝で、アメリカ、ハンガリー、ROC(ロシア五輪委員会)と決勝行きのチケットを争い、結果は3位に。

しかし、審判団はビデオ判定で中国のタッチを妨害したとしてROCを失格とし、アメリカには交替選手だったライアン・ピビロットが、わずかに早くコースに進入したと失格処分を下したのだが、タッチをせずにレースを続けた中国には、ペナルティが与えられなかった。

中国代表のキム監督は優勝直後、「判定は審判がすること」とし、準決勝の“疑惑判定”については言葉を控えた。

(写真提供=OSEN)ガッツポーズをするキム・ソンテ監督(左)とアン・ヒョンスコーチ

韓国ネット民も反応

国際スケート連盟(ISU)の規定にも、「リレーでタッチがない場合」を違反事項として明記されている。審判団がビデオ判定の時間を長く取っても把握できなかったというのは、理解しがたい。

この件について、一部の韓国ネットユーザーは、「混合リレー判定論議を巡り、最近起こった米中の葛藤まで反映されたのではないか」と不満を表している。

スケート競技の中で唯一、混戦が発生するショートトラックには、様々な不確定要素が存在することも事実だ。また、開催国がその気になれば、アドバンテージを操ることが出来るかもしれない。

男子ショートトラック韓国代表のクァク・ユンギは大会前、「(中国のホームタウンということが大きいため)風をかすめただけで失格になる可能性がある」と懸念を示していたが、彼らにとっては現実になってしまった。

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