韓国Kリーグ2(2部)の大田(テジョン)ハナシチズンは12月24日、Kリーグ1(1部)の江原(カンウォン)FCからレンタル中の「マサ(Kリーグでの登録名)」こと日本人MF石田雅俊(26)を完全移籍で獲得したことを発表した。
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石田は発表に際し、「悔しさが多く残るシーズンだった。でも、大田で再び挑戦を続けることができるようになったので、より強い目標と意志を持って、来年は必ず約束を守るべく最善を尽くしたい」と力強い意気込みを伝えている。
1995年5月生まれの石田は、市立船橋高校を経て2014年に京都サンガF.C.でプロデビュー。以降はSC相模原、ザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津へのレンタル移籍を経て、2019年にKリーグ2の安山(アンサン)グリナースFCへ移籍し、韓国へと進出した。
その後、2020年は水原(スウォン)FCで在日コリアンの北朝鮮代表FWアン・ビョンジュン(31、釜山アイパーク)とともに活躍し、チームを1部昇格に導いた。翌2021年は1部の江原FCに移籍し、夏に大田へとレンタル移籍した。
大田加入後の2021シーズン後半戦は13試合9ゴール1アシストの活躍を披露し、大田の昇降格プレーオフ進出に大きく貢献。自身もKリーグ2の年間ベストイレブンに選出された。
特に、10月10日の安山戦ではプロ初となるハットトリックを達成。試合後のヒーローインタビューでは、通訳に頼らず自らの韓国語で伝えた「これまでのサッカー人生を振り返ると、自分は敗者だと思っています。それでも、こうして人生を変えられる試合がいくつもあります。いずれにしても、昇格のために人生を懸けます」という言葉が韓国国内で話題を呼んだ。
大田は昇降格プレーオフで石田のレンタル元である江原FCと対戦。ホームでの第1戦は石田のアシストもあって1-0で勝利するも、アウェーでの第2戦で1-4と大敗し、2戦合計スコア2-4で1部昇格を逃していた。
石田は猪突的な突破と正確なパス能力を武器に、攻撃陣との連係プレーが非常に優れた選手だ。ゴール前での高い集中力に決定力も備わっており、トップ下やウィングなどあらゆるポジションを消化することができる。完全移籍でプレーする来季は、大田を悲願の1部昇格に導いてもらいたいところだ。
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