韓国女子バレー人気を揺るがす内紛が勃発…主将が2度の無断離脱、球団の非常識対応も非難の的に

韓国Vリーグ女子部のIBK企業銀行アルトスに内紛を起こした張本人であるチョ・ソンファ(28)が、韓国バレーボール連盟(KOVO)賞罰委員会に出席し、自身の立場を明らかにした。

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チョ・ソンファは12月10日、ソウル上岩(サンアム)洞の韓国バレーボール連盟で行われた賞罰委員会に出席した。

賞罰委員会は午前10時に開始し、チョ・ソンファは10時40分頃、一連の事態の説明をするため、弁護人とともに連盟を訪れた。

チョ・ソンファの弁護人は今回の事態に関する立場を問う質問に、「後でやります」という短いコメントを伝え、連盟事務所に入っていった。

IBK企業銀行の内紛問題とは

チョ・ソンファは、女子バレー韓国代表の東京五輪ベスト4入りによって高まったVリーグ女子部人気に水を差したIBK企業銀行の内紛の張本人だ。

(写真提供=KOVO)チョ・ソンファ

2021-2022シーズン開幕直後、チームキャプテンを務めていたチョ・ソンファは、ソ・ナムウォン前監督との確執によってチームを2度も無断離脱し、国内で議論が巻き起こした。

IBK企業銀行の非常識な業務処理も議論の的になった。

球団はチョ・ソンファ無断離脱が発生した後、事態の責任を取らせる形でソ・ナムウォン前監督とユン・ジェソプ団長の解任を発表。その後、チョ・ソンファの無断離脱に同伴した疑惑のあるコーチのキム・サニを監督代行に昇格させるという疑問の残る決定を下した。

キム・サニは現役時代、長年韓国代表で活躍した名セッターで、オリンピック3大会(2000年シドニー五輪、2004年アテネ五輪、2012年ロンドン五輪)をはじめとする各種国際大会にも出場。代表キャプテンも務めるなど、華々しいキャリアを歩んだ選手だった。

ただ、今回の騒動の過程でキム・サニの信頼も堕ち、監督代行就任後にはIBK企業銀行以外の女子部6チームの監督がキム・サニとの握手拒否を宣言。結局、キム・サニは数試合指揮してすぐに辞任を表明することになった。

(写真提供=KOVO)キム・サニ

チョ・ソンファ側は“無断離脱ではない”と主張

そもそも、すべての混乱の発端はチョ・ソンファにある。

IBK企業銀行はチョ・ソンファを任意解約選手として公示しようとしたが、KOVOは書類不備を理由に任意解約要請を差し戻した。

それまで、球団の任意脱退措置はただちに効力を発揮していたが、今年からプロスポーツ標準契約書が導入されたことによって、選手本人が任意解約申請書を書面で作成しなければ、任意解約が不可能になった。チョ・ソンファは任意解約申請書をまだ作成していない。

結局、IBK企業銀行はKOVOの仲裁を要請した。チョ・ソンファの懲戒と関連して賞罰委員会への付託を要請したのだ。当初は今月2日に賞罰委員会が開催される予定だったが、チョ・ソンファの弁護人側から意見陳述や釈明資料の提出期限延長を要請され、開催が1週間延びた。

チョ・ソンファの弁護人を務める法務法人YKのチョ・インソン弁護士は、釈明を終えて取材陣の質問に応じ、今回の事態と関連した最初の報道記事とともにこう伝えた。

「報道された公式資料だ。実際、球団関係者は11月18日に“無断離脱ではなく選手が体調を崩している状況だ”と立場を明かしている。現在、マスコミで取り上げられている無断離脱は、球団も最初から認めていない内容だ。この部分に対する誤解があってほしくない」

「選手は誰よりも自分自身の健康と生命を管理しなければならない。選手は病気と負傷を抱えていた。その内容もすべて伝えた。現在も選手はプレーを続けたいと考えており、球団と連盟の名誉も重要に考えている」

また、IBK企業銀行がチョ・ソンファを無断離脱と規定した部分については、「チームを出たことはない。誰よりもよく知っているはずだし、11月16日には試合に参加して待機していた。球団から提供された車両で移動したし、最後まで参加して監督にも挨拶をした」と説明した。

続けて、「球団自体、11月18日に報じた内容と(現在の立場が)異なるため、球団に問い合わせてほしい」と付け加えた。

弁護人の隣にいたチョ・ソンファは、「まだ球団所属なのでどんなインタビューにも答えられない。まだ言うべきではない。選手生活をしたい意志がある」と述べ、連盟を後にした。

なお、賞罰委員会の結果、KOVOは事実関係の把握に限界があるとし、チョ・ソンファの懲戒と関連した決定を保留することを発表している。

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