選手が監督よりも“偉い”?韓国バレー界で逆転現象が問題視…原因は「貧弱なインフラ構造」か

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「練習態度が良くなかったので叱ると、すぐやってきて“運動をやめる”と言いだすんです」

【写真】「この世の美貌じゃない」韓国バレー双子姉妹の圧巻ビジュアル

最近、本紙『スポーツソウル』の記者と会ったとあるアマチュア学生チームの指導者は、指導環境と雰囲気に対する苦痛を打ち明けた。

かつては選手が指導者を怖がっていたが、今では状況が完璧に逆転したというのが、同バレーボール関係者の説明だ。

理由は明らかだ。選手が自分自身を“甲”と認識しているからだ。

バレーボールは身体の特性が有利不利に大きく働くスポーツだ。背が低ければそもそもエリートの道に進むことは難しく、当然インフラの構築は難しい。“身体条件”という明確なカットラインが存在するため、韓国バレーボール界ではエリート選手の育成が常に課題に挙げられている。

こうした理由から、ほかのスポーツと比べて韓国ではバレーボール選手の就職率が高い。今年のVリーグ新人ドラフトの就職率を見ても、男子部が60.9%、女子部が44.1%に達した。学生選手の半数以上、もしくは半数近い人数がプロ選手になれるのだ。

Vリーグでは最近、男女部ともに7チーム体制となり、プロの規模はさらに大きくなった。しかし、それに比べてユース年代や大学チームの数は非常に少ない。このため、学生1人が「辞める」と言ってしまうと、指導者はすぐに“降参”するしかないのだ。

この構造は韓国プロサッカーのKリーグと比較してもその差が大きい。

2020年時点で韓国サッカー協会(KFA)に登録されている高校生選手は5858人である反面、Kリーグ1(1部)の登録選手はわずか424人。ひとつの年代から1部入りできる選手の確率は1%前後とみられる。

加えて、Kリーグには新人ドラフトの制度が存在しないため、その道はさらに険しい。最初からとてつもない才能がない以上、選手自ら必死にならなければスカウトの目にも入らない構造だ。

学校チームであれクラブチームであれ、自分の代わりとなる選手はごまんといる。そのため、“努力を怠る”という行為をすることは決して容易ではない。しかも、過去と違って現在は指導者が選手を強く指導することもできない。

「共倒れの道になるのでは…」

最近、Vリーグ女子部のIBK企業銀行アルトスでキャプテンを務めていたチョ・ソンファ(28)が怠業し、チームを離脱したことも、このような環境と決して無関係ではない。

(写真提供=KOVO)チョ・ソンファ

チョ・ソンファは2011年のプロデビューから今年で10年目を迎える経験豊富なベテランだ。つまり、自分の代わりとなる選手がそう多くないということを自ら認識できる年代でもある。

選手一人が監督、ひいてはチーム全体を牛耳ることができるような非常識的な事態が起きたのも、選手が自身の立場をあまりに高く認識しすぎているという指摘も説得力がる。IBK企業銀行の対応にも問題があるとはいえ、なぜこうした事態が起きたのかを考えると、チームだけのせいにすることもあいまいだ。

また、これはIBK企業銀行やチョ・ソンファだけの問題ではない。ほかの女子部のチームはもちろん、男子部でも似たような事例が起きている。表ざたになっていないだけで、多くの監督が似たような悩みを抱えている。

結局のところ、実際にバレーボールをするのは選手たちだ。選手が怠慢になったり、チームの雰囲気を壊したりすれば、成績に悪影響を及ぼしかねない。そのため、監督自らが“乙”となって機嫌を取らなければならない状況に追い込まれている。

かといって、こうした雰囲気を反転させることも容易ではない。

現在、Vリーグは“バブル”が激しい舞台となっている。選手たちはリーグのレベルや実情以上に高い年俸をもらっている。視聴率だけで見ると、Vリーグは人気のあるスポーツではあるが、観客数やチームの収益を考慮すると、“プロ”という名前には合わない。

親企業が“広報費”の名目で支出する予算で運営される環境で、一部の選手は自分たちがもらうお金の価値を簡単に認知できずにいる。年俸上昇に伴う責任感より、個人のプライドだけが高くなる選手がいるという意味だ。ある程度年を重ねた選手を今になって教育することも不可能に見える。

このままでは、韓国バレーボール界が限界に直面するというのがバレーボール関係者の大方の見方だ。

とある関係者は「共倒れの道になるのではないかと心配している。冷静に見ると、韓国バレーはVリーグに14チームも抱えられる環境ではない。ピラミッドの下はますます貧弱となり、頂点だけが維持されるという奇形的な構造をしている。インフラは停滞するのに選手の年俸は上がる。いつか崩れるしかないだろう」と懸念を示した。

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