メジャーの韓国人投手2人が国内復帰?ヤン・ヒョンジョン&キム・グァンヒョンの去就に注目集まる

現在フリーエージェント(FA)のヤン・ヒョンジョン(33)とキム・グァンヒョン(33)は、年内に身を置ける球団を探せるのだろうか。

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もっとも、急ぐ必要もないため去就は年を越す可能性もあるが、安定を考えれば即断即決も悪くはない。

去る10月に揃って韓国に帰国したヤン・ヒョンジョンとキム・グァンヒョンは、早くも来シーズンに向けて身体づくりに取り組んでいる。回復トレーニングをもとに休息とリハビリを繰り返し、1シーズン通して溜まった疲労の解消に重点を置いている。

契約作業はエージェントが担当しているため、比較的楽な状態を維持できているという。

ヤン・ヒョンジョンは国内復帰が確実か

KIAタイガースで“永久欠番”を夢見るヤン・ヒョンジョンは、例年と比べ穏やかな雰囲気で交渉を進めている。ヤン・ヒョンジョン側の関係者は「あらゆる面で細かく接近しているという感触だ。過去と比べて雰囲気は柔らかい方だ」と伝えた。

ヤン・ヒョンジョン

双方の条件を確認したうえで、現在は両者間の溝を埋める作業が残されている。2021シーズンに球団史上最低順位となる10球団中9位という屈辱を味わったKIAは、投打両面で大幅な刷新を必要としている。球団内部でも、首脳陣を総入れ替えして組織を改編するなど拍車がかかっている。

ヤン・ヒョンジョンの存在価値は、彼がダッグアウトにいることだけでも大きな意味を持つだろう。球界屈指の人柄と認められるヤン・ヒョンジョンは、多くの後輩からロールモデルとして慕われている。

マウンド上で発揮するパフォーマンスも重要ではあるが、若い投手陣をけん引するリーダーが必要という意味でも、KIAとしてはヤン・ヒョンジョンの合流は必要だろう。球団側も「当然必要な選手だ。待遇を整えて交渉を進める」という立場を明らかにしている。

キム・グァンヒョン、国内復帰の可能性は“半々”

一方、キム・グァンヒョンの選択肢はヤン・ヒョンジョンよりも広い。ただ、待つ時間が長くなる可能性がある点が大きな“変数”だ。

現在、MLB機構と選手労組の間で労使協約の締結へ向けて討議が行われているが、締め切り期限(12月2日)までは打撃を受ける可能性も少ない。

それでも、現地では“ロックアウト(施設閉鎖)”が決定的だという見方が出ている。一部の球団が大物FA選手と相次いで契約したのも、“ロックアウト”を意識した動きと見られている。

最大2000万ユーロ(2年)レベルの契約を引き出すこともできると評価されるキム・グァンヒョンは、アメリカ現地の状況をチェックすることに重きを置いている様子だ。一角ではキム・グァンヒョンが「復帰60%、残留40%」で葛藤していると伝えられている。

2年総額2000万ドルであれば、韓国プロ野球出身選手にとっては決して悪くない条件だ。ただ、“ロックアウト”が確実なMLBの状況を鑑みると、後回しにされてしまうような契約規模でもある。

キム・グァンヒョン

不確実性と戦うことほどもどかしいことものない。そこで、古巣のSSGランダースからの積極的な求愛がキム・グァンヒョンの心を揺さぶる可能性もある。すでにチュ・シンス(39)やチェ・ジョン(34)といったベテランは、キム・グァンヒョンの復帰を遠回しに要請しているという。

SSGとしても、キム・グァンヒョンの合流は“千軍万馬”となる可能性が高い。先発陣が崩れたなかでも5強争いに食い込んだSSGは、選手層強化のためベテラン投手のノ・ギョンウン(37)を獲得するなど、補強に熱を入れている。

どの球団でも、先発の軸を担うことができるエースの存在は必要だ。韓国時代はSSGの前身SKワイバーンズ一筋を貫いたキム・グァンヒョンが、SSGに復帰することになれば、成績と興行の二兎を追うことができる。

球団への全幅な支援を惜しまないチョン・ヨンジン球団オーナーの愛情を考慮すれば、キム・グァンヒョンの古巣復帰も現実味があるといって良いだろう。

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