北海道日本ハムファイターズの中田翔(32)によるチームメイト暴行事件は、韓国にも大きな衝撃を与えている。
韓国メディア「OSEN」は8月11日、「日本の“特級巨砲”中田、同僚暴行の衝撃“許されないこと”…球団は出場停止処分」というタイトルで、衝撃事件を報道。
また「スポーツ朝鮮」も同日、「日本のプロ野球で暴行発生、年俸35億ウォン(3億5000万円)の日本代表出身の大砲が同僚を殴って懲戒」と報じている。
発端は去る8月4日の出来事。函館千代台公園野球場(オーシャンスタジアム)で行われた日本ハムファイターズと横浜DeNAベイスターズのエキシビションマッチを控え、中田がチームメイト1人に暴行を加えていたことが発覚したのだ。
今回の事件で中田は、統一選手契約書第17条(模範行為)違反により出場停止処分を課され、1軍とファームすべての試合で出場停止となった。
球団代表取締役社長兼オーナー代行の川村浩二氏は今回の件について、「今回の中田選手の出場停止処分に関して、ファンや関係者の皆様にご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。暴力はいかなる社会であれ、決して許されるものではありません」とコメントし、再発防止を約束した。
高校時代に通算87本塁打を放ったことで“怪物”として注目され、2007年に1位指名を受けて入団した日本ハムファイターズでは、チームの顔として長年活躍してきた中田。
日本代表としても、2013年と2017年のワールドベースボールクラシック(WBC)、2015年のWBSCプレミア12に出場し、世界を相手に実績を残してきた。
特に2015年のWBSCプレミア12では、準決勝の韓国戦で、ヘッドスライディングで二盗を決めるという中田にしては珍しいプレーを見せ、韓国にも大きな印象を残した。
これまで輝かしい成績を残してきたものの、今シーズンは39試合で打率1割9分3厘、4本塁打、13打点とキャリア最悪の不振に。加えて今回の暴行事件で、選手生活最大の危機を迎えており、今後の去就にも注目が集まっている。
前へ
次へ