日本に敗れた韓国、監督は“痛恨のベースカバー”をどう見た?「アウトだと思ってアピールしたが…」

「(判定について)試合が終わった後に問い詰めることは良くない」

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キム・ギョンムン監督率いる野球韓国代表は、8月4日に横浜スタジアムで行われた東京五輪野球の準決勝で日本に2-5と敗れた。

韓国は、山本由伸(22)をはじめとする日本の投手陣を攻略することができなかった。特に、初回からチャンスを迎えながら得点につなげられなかったことが残念だ。

点を取れる状況で無得点に終わると、その後は相手に振り回されるしかなかった。韓国はパク・ヘミン(31)、カン・ベクホ(22)、イ・ジョンフ(22)、キム・ヒョンス(33)の安打で同点に追いついたが、8回裏に山田哲人(29)の3点適時二塁打を浴び、崩れてしまった。

「主審は一塁がセーフかどうかだけを見て終わった」

試合後、キム監督は8回裏に起きた“ハプニング”について説明した。

8回裏、韓国の4番手コ・ウソク(22)は一死一塁の状況で近藤健介(27)の内野ゴロを誘発。冷静に処理した一塁手ファン・ジェギュン(34)が二塁に投げて1アウトを記録すると、遊撃手オ・ジファン(31)がすぐに一塁へとボールを投げた。

しかし、一塁ベースカバーに入ったコ・ウソクが、捕球の過程でベースを踏むことができなかった。余裕があったにもかかわらず、コ・ウソクのつま先はベースを捉えられなかった。

ただ、その後走者の近藤が二塁に向かうような仕草を見せたと韓国側は判断すると、コ・ウソクは素早く近藤のもとに走りタッチを試みた。それでも、審判の判定はセーフのまま変わらなかった。

直後、韓国側のベンチはすぐに審判に抗議。ビデオ判定につながったが、判定は覆らなかった。

(写真=聯合ニュース)キム・ギョンムン監督

この韓国側と審判陣との間で、コミュニケーションの障害があったという。キム監督は当時の状況について、悔しさをあらわにしつつこう語った。

「8回、主審が“レビューするか”と聞いた。走者が二塁に向かったことは聞いていないようだ。主審は一塁がセーフかどうかだけを見て終わったようだ。我々は当然アウトだと思ってアピールした。それとは関係なく、一塁がセーフかどうかだけを見ていた」

それでも、「試合が終わって問い詰めることは良くない」と判定を受け入れたキム監督は、日本との試合中にもすでに次戦の構想を立てていたという。

東京五輪はハードな日程が続くだけに、勝った場合と負けた場合の両パターンを考えなければならない。そのため、8回にコ・ウソクが打たれたときも投手を変えることができなかった。

キム監督は「コ・ウソクに終わらせてほしいと願っていた。ブルペンでは投手たちが体をほぐしていた。しかし、今日勝てば終わりだったが、明日の試合を考えざるを得なかった。最後までコ・ウソクに任せたが、結果は良くなかった」と述べた。

宿敵・日本に惜敗した韓国は本日(8月5日)、決勝進出をかけてアメリカと再び準決勝を戦う。

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