「ファン・ウィジョの空白?代役はいる。最後まで悩んで決めたい」
本日(11月11日)、ホームの高陽(コヤン)総合運動場で2022年カタールW杯アジア最終予選グループA第5戦のUAE代表戦を戦う韓国代表。試合は去る2019年12月に釜山(プサン)で行われたE-1サッカー選手権以来、約2年ぶりに“100%有観客”で開催される。
試合に先立ち、前日の10日に行われた記者会見には、パウロ・ベント監督とDFイ・ヨン(35、全北現代モータース)が出席した。
UAE代表はここまでの最終予選4試合で3分1敗と未だ勝利がない。通算対戦成績を見ても、19試合で韓国代表が12勝5分2敗と大きく勝ち越している。
ただ、キャプテンのFWソン・フンミン(29、トッテナム)、MFファン・インボム(25、ルビン・カザン)、DFキム・ミンジェ(24、フェネルバフチェ)の欧州組3人は9日になって代表に合流。
一日だけチーム練習に参加した後、UAE代表戦に臨まなければならない。11月に入り急に冷え込んだ天気もアクシデントのもととなりかねない。
もっとも、ベント監督は「相手の分析はやってきた通りに行い、最善の方法で練習した。以前の招集と変わらない。一度の練習で試合を準備することが簡単ではないことは事実だ。天気は大丈夫だろう。我々はこれらを上手く克服しなければならない」と、あまり意に介していないようだった。
今回の韓国代表では元ガンバ大阪のFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)が負傷のため選外に。ベント監督は就任から着実に起用してきたストライカーを欠くことになった。代替選手にはFWチョ・ギュソン(23、金泉尚武)と初招集のFWキム・ゴンヒ(26、水原三星ブルーウィングス)が選ばれた。
ベント監督は「皆が知っている通り、ファン・ウィジョは韓国代表に欠かせない選手だ」と強調しながらも、「解決策を探さなければならない。同じポジションでプレーできる選手はいる。どの選手がファン・ウィジョの代役となるかは考えたい」と慎重な姿勢を示した。
キム・ゴンヒに関しては、「一度の練習で大きな変化があるとは考えにくい。良い技術と動きを持っている選手だ。我々のスタイルに最大限溶け込められるようサポートする予定だ」と伝えた。
記者会見に同席したイ・ヨンは、「本大会に進むうえで重要な試合だと思う。2試合で勝ち点6を確保し、有利な条件で(本大会に)進出できるようにしたい」と覚悟を述べた。
ファン・ウィジョと同じく、韓国代表は守備の要であるDFキム・ヨングォン(31、ガンバ大阪)を負傷で欠いた。
それでも、イ・ヨンは「(キム・)ヨングォンがいればヨングォンだけの長所がある。だが、ほかの選手も良いコンディションを維持しているし、代わりもいる。大きな心配はしていない」と、チームメイトへの信頼を示した。
そして、「チームの雰囲気や流れは良いと思う。これまで失った勝ち点はあるが、自分たちの個性あるプレーをしている。得点は過程で出るものだ。我々が得意とすることに関する練習をたくさん行った」と力を込めた。
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