負傷から回復中のガンバ大阪DFキム・ヨングォン(31)は韓国代表に招集されるのだろうか。
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韓国代表不動のセンターバックであるキム・ヨングォンは、11月に行われる2022年カタールW杯アジア最終予選2試合を戦うメンバー25人から外れた。
10月下旬のリーグ戦で負傷したことが韓国代表率いるパウロ・ベント監督に報告され、ひとまずメンバーから除外された形だ。
ただ、キム・ヨングォンの代表合流の可能性がなくなったわけではない。
キム・ヨングォン側の関係者によると、キム・ヨングォンは週明けにもガンバ大阪のチーム練習に合流してコンディションを調整しているという。深刻な負傷ではなく、トレーニングには支障がないという。
このため、コンディション次第では韓国代表合流も可能ということだ。
ベント監督は「キム・ヨングォンは2~3週間程度回復が必要との連絡を受け、メンバーから除外したが、今週まで少し待つ計画だ。その後、最終決定を下す」と、キム・ヨングォン招集の可能性をほのめかした。
キム・ヨングォンは4バックの軸を担う重要な選手だ。DFキム・ミンジェ(24、フェネルバフチェ)とともにセンターバックのコンビを組み、左利きのため活用価値も高い。
毎試合で薄氷を踏むような戦いが続くベント監督の立場としては、キム・ヨングォンは外すことのできない選手だ。
とはいえ、選手保護のためにも無理に呼び出す理由もない。招集を強行して負傷が再発してしまえば、選手本人に悪影響を及ぼしかねない。
キム・ヨングォンを招集しないのであれば、ベント監督はキム・ミンジェとコンビを組む新たなパートナーを探さなければならない。
意味のある実験だ。最終予選の残り試合、ひいてはW杯本大会でアクシデントが発生する可能性はある。キム・ヨングォンであれキム・ミンジェであれ、不意の負傷や予測不可能な外部要因によって出場できない事態が発生するかもしれない。
こうした場合に備えるため、韓国代表はセンターバックの新たな組み合わせをチェックする必要がある。
候補はDFパク・ジス(27、金泉尚武)、DFクォン・ギョンウォン(30、城南FC)、DFチョン・スンヒョン(27、金泉尚武)の3人だ。
3人とも基本的な技量に大きな差はないというのが一般的な評価だ。ただ、最終予選が始まってからはキム・ミンジェとキム・ヨングォン以外のセンターバックが起用されたことがない。このため、ベント監督がどの選手を起用するかを現段階で予測することは難しい。
パク・ジスは、キム・ミンジェが招集されなかった今年3月の“日韓戦”でキム・ヨングォンとコンビを組んだ経験がある。右利きではあるが、基本的な守備能力やビルドアップ能力を兼ね備えた選手だ。
クォン・ギョンウォンの場合、左利きであるため、キム・ヨングォンの役割をそのまま引き継ぐことができる利点がある。ベント監督が重要視するビルドアップにおいては、左センターバックが左足でスムーズにパスできてこそ円滑にボールが回るだけに、クォン・ギョンウォン起用の可能性もある。
かつてサガン鳥栖や鹿島アントラーズでプレーしたチョン・スンヒョンも、フィジカルに優れタフな守備を披露する選手なだけに、知能的なキム・ミンジェと良いコンビネーションが期待できる。
果たしてベント監督はキム・ヨングォンを招集するのか、招集しない場合はどのようなコンビを組ませるのか。韓国代表は11月11日にホームでUAE代表、16日にアウェーでイラク代表と対戦する。
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