結局、最後まで沈黙した。
韓国代表は10月に行われた2022年カタールW杯アジア最終予選2試合で3ゴール記録した。キャプテンのFWソン・フンミン(29、トッテナム)が2ゴール、MFファン・インボム(25、ルビン・カザン)が1ゴールだ。
彼らの活躍もあり、韓国はシリア代表に2-1で勝利、イラン代表とは1-1で引き分け、4試合終えて2勝2分の無敗を継続した。
残念なのは、所属チームで活躍を披露しているFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)とFWファン・ヒチャン(25、ウォルヴァーハンプトン)が沈黙を続けていることだ。
ファン・ウィジョは不動のストライカーだ。卓越した得点力と連係プレーでパウロ・ベント監督の信頼を獲得し、代表で定位置を確保している。
9月に最終予選2試合を終えた後、ファン・ウィジョはボルドーで2試合3ゴールを決めた。ところが、代表に合流するとこれといった攻撃のチャンスもないまま終わってしまった。
ここ最近のファン・ウィジョは代表で無得点が続いている。これは10月に限った話ではなく、6月の2次予選トルクメニスタン代表戦で2ゴールを決めた後、5試合連続で沈黙しているのだ。
ファン・ウィジョはゴールやアシストもなく、シリア戦では後半23分にFWイ・ドンジュン(24、蔚山現代)、イラン戦では後半35分にMFナ・サンホ(25、FCソウル)と交代した。代表戦とリーグ戦が連続する強行日程のなかで、体力的に手に負えない様子だ。
ファン・ヒチャンも同じだ。10月シリーズを前にファン・ヒチャンへの期待は大きかった。それもそのはず、今夏にレンタル移籍でウォルヴァーハンプトンに加入した後、4試合3ゴールと大活躍を披露したからだ。
代表合流前のニューカッスル・ユナイテッド戦では2得点を挙げ、イギリスメディア『BBC』の選ぶプレミアリーグ第7節ベストイレブンにも選ばれた。
しかし、代表ではひとつのゴールも奪うことができなかった。シリア戦ではシュートを何度も枠から大きく外し、イラン戦では持ち味の猪突的な突破が見られなかった。
ソン・フンミンが代表で久しぶりに活躍したものの、ファン・ウィジョとファン・ヒチャンの沈黙により、期待された欧州組のシナジーも失敗に終わった。
韓国は11月のアジア最終予選ではホームでUAE、アウェーでイラクと対戦するタイトな日程に臨む。ソン・フンミンとともにファン・ウィジョとファン・ヒチャンも復活を果たしてこそ、代表の攻撃力も倍増するものだ。
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